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いまさらながらWordPressの ブロックエディタ&テーマについてお話してみる

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WordPress公式ディレクトリ一覧より

■Wordpressの現在の最新は6.7.1

 今更過ぎるので簡単なご紹介ですが、WordpressはそもそもブログをメインとしたCMSとして誕生して、今でもメインはブログ機能なのですが、ブログのみならず企業のウェブサイトからECサイト、果てはSNSサイトまで様々なプラグインが開発され、様々な用途に使えるCMSという認識がWordpressと聞いて最近の方が感じる印象ではないでしょうか?

 実際、サイト構築もレンタルサーバーなどでも簡単になっておりますし、豊富な無料テーマや無料プラグイン、必要であれば有償で多機能なプラグインまで世界中で提供されているとあって、静的なウェブサイトからCMSへ移行するなら企業であってもWordpressが第一候補になるという現状です。

 そして、最新バージョンは先日簡単にご紹介した6.7.1になっております。直近はマイナーアップデートだったのですが、6.7というメジャーアップデートの際には公式テーマである2025(Twenty Twenty-Five)も提供開始され、あちこちで言われていたら「ブロックエディタ&ブロックテーマこそが主流になる!」というお話が現実味を帯びてきたように感じているので、本日はまずほんとに触りのところでブロックエディタ&テーマについてお話してみようかと考えおります。

 なお、Wordpressの使い方やプラグイン、開発に関することなども今後こちらで記事にしていけたらなと考えております。

■そもそもクラシックとブロックとは?

 思えば数年前のことですが、Wordpress 5.0がリリースされたタイミングでブロックエディタがリリースされました。このブロックエディタと公式テーマは結構紐づいているので直近の公式テーマでクラシックエディタ(以前のもの)を使うとなると表示がうまくいかないなど、ブログをちょっと書いていきたいだけ!というような方が今からクラシックエディタを選択するメリットは技術的にほぼないです。

 とはいえ、クラシックエディタはどちらかというとワードなどに近いテキストエディタの雰囲気があったため、「記事を書く」という意味では古くから慣れている方にとってはやはり現状のブロックエディタでは違う!と感じるのは十分理解できます。しかし、じゃ、クラシックエディタとブロックエディタでできることが違うのか?と言われると正直「文章を書く」という意味では変わりはありません。どちらかというとこれはテーマ開発やデザイン開発の分野のお話になりますが、ゴリゴリにコード開発をするという場合には「全くお作法が違う」というレベルなのでいままで培った技術が通用しないという意味で敬遠されることも理解できる内容です。

 実はブロックエディタの話とブロックテーマの話は技術的に言えばまるで同じ話なのです。旧来の開発手法やカスタマイズ手法に留まるか、Wordpress自体が提示してきている新しい道のブロックエディタに沿った手法を学ぶのか。そんな分岐点に現状はあると言えます。では、この両者どちらを取るべきか?という話がよくあちこちで議論されておりますが実際どうなのでしょうか?

■Wordpressのアップデートから考えてみる今後の主流

 本日は触りだけ。。。と最初に書いたので、一旦先日の6.7アップデートから見る今後のWordpress自体がどちらを主として考えているのだろうか?ということに見解までお話できればと。

 ものすごく簡単に言えば、Wordpressの開発に携わる方々は標準エディタとしてブロックエディタを採用し、公式テーマとしてブロックエディタで編集できる「ブロックテーマ」を全面採用してきたことからも明確です。また、6.7アップデートの内容も現状のスタンダードとして考えられているブロック関連へのアップデートやバグ対応がメインとなっており、クラシックについては保守モードといっていい扱いになっているのは事実としてあります。

 そうなるとクラシックは廃止されるのか?というとそういうことでもなく、クラシックを実現するための技術はWordpress内で残っていますし、関連する部分もメンテナンスは行わています。しかし、あくまで「メンテナンス」が続ているだけの状況で「アップデートする」というわけではありません。ですので、いまからWordpressに触れるなら迷わずブロックエディタ&ブロックテーマで始めることをオススメします。

 ですが、ブロックテーマでは現状どうしても表現できないようなものは長年培われたクラシック関連の技術を使っていくこともまた事実であり、自動インストール・自動アップデート前提でコンテンツを書き込んでいくユーザー寄りなのか、企業ウェブサイトなどの構築を仕事して対応していく技術サイドの視点なのかによって2024年11月時点でははっきり「こちらに専念すべき!」と言い切れる状態ではないのですが、一つだけ言えるのはクラシックだけ触ってきた技術者ももうブロック関連を触るべき時期にきている現実がいくつも見えているのも事実です。

■本日のまとめ

 本日ははじめてWordpress関連の弊社チームとしての見解を記事にしてみました。あえてちょっと中途半端なところで今回は終わりとしましたが、結局、提供サイドが「これが今後の方針」と示せばいずれメンテナンスモードの技術は終わりを迎えるわけです。それが嫌なら自分でプラットフォームを立ち上げるしかないわけで、持っている技術のみに固執せず、変化するものに対応しながら新しい発見をしていく仕事ができたらなと弊社では考えております。そんな弊社なのですが、実際に運用している複数のサイトでブロックテーマについての知見を蓄積しておりますし、クラシックテーマとブロックテーマ双方を熟知しているエンジニアの在籍しておりますので、構築・移管・運用などでお困りの企業様はぜひ「仕ご丸 for Website」サービスまでお問い合わせをお待ちしております!