※Microsoft公式コミュニティより
Windows 365 リンクのご紹介(表題は自動翻訳)
■シンクライアントの需要
情報漏洩対策という意味でシンクライアント端末の需要が一気に拡大した時期がありました。実際大企業などではいまでのVPC+シンクライアント端末という運用は行われているでしょうが、中小ではそのコストパフォーマンスの悪さ、実作業パフォーマンスの低さから結局ファットクライアントへ回帰した歴史があります。ちょっと横道の話でいうとChromeBookは半シンクライアント端末のような扱いで情報管理と実作業パフォーマンスの間をとって運用されていたりしますが、今回のお話はMicrosoftが提要する仮想Windowsクライアントサービスである「Windows 365」のみに接続できる専用のシンクライアント端末のお話です。
■とりあえず据え置き型から
今回発表されたのは旧来のデスクトップシンクライアント端末のと同類の小さな箱型のデバイスであり、まさにスイッチを入れたら即座にWindows 365が起動して自分のデスクトップが起動されるというものです。先にお話したGoogleのChromeOS(ChromeBook)は起動後にローカルOSが立ち上がった上で使える機能が制限されるというものですが、こちらはまさにシンクライアントな動きをするようで、ローカルOSとして使える部分はないように紹介されています。まぁ、Windows 365に繋がってしまえばMicrosoft 365などと連携してなんでもできるわけですから、中途半端なローカル部分を残さないというのも一昔前の完全シンクライアント・ローカルデータなしという思想に近いデバイスと言えるでしょう。
■とりあえず据え置き型から
では、最初にお話したとおり、コストや実作業パフォーマンスの面からシンクライアント環境を諦めた企業がこれに手を出すのか?と言われると特に魅力的な要素はありません。そもそもWindows 365がそれなりに利用料金がかかる上に、しっかりとしたネットワーク環境でないと実作業パフォーマンスが上がらないという部分が根本的に解決しているわけではないからです。ローカルで持てるPCのパフォーマンスがどんどんあがっている中で、メンテナンスフリーでどこにいても同じ環境で作業できるメリットはあれど、OSまでいつもどおりである必要が本当にあるのか?ということろが悩ましいところです。現時点の個人的な感想ですが、Googleの「ブラウザのみ使えるOS」という半シンクライアント思想のほうが今後も受け入れやすいのではないか?というのが正直なところです。実際、最近のChromeBookはどれもローカル利用でもそこそこ使えるうえに、Chromeブラウザからなんにでもアクセスできるわけですから。ChromeブラウザのみかWindows 365のみか。ここを乗り越えるなにかがおこるかがこの端末のバリエーションが増える、もしくは利用率があがるポイントかもしれません。
■まとめ
今回はWindows 365専用シンクライアント端末「Windows 365 LINK」についてどのようなものか?であったり、実際の利用シーンの想定などをお話いたしました。情報漏洩対策という意味でシンクライアント端末が有効なのは大前提なので、そこは決して否定されるものではないというところから考えてみたのですが、こういう端末がMicrosoftから送り出されるということは世界中でそのようなニーズが見えたから!とも言えるかもしれないところなので、今後の状況を注視していきたいところです。なお、弊社のクラウドアウトソーシングサービス「仕ご丸」・ICTサポートプランでは今回話題のWindows 365、AzureやEntaID、IntuneからMicrosoft 365に古くから関わっているコンサルタント・エンジニアがアップデート情報提供も含めた、設計導入から運用アドバイス、運用サポート・代行なども行っておりますので、ちょっと助けてほしいという企業様からのお問い合わせお待ちしております!