WordPress公式ウェブサイトより
6.7Update
■Wordpress 6.7アップデート
さて、Wordpress関連の記事もそろそろ書き始めようかと考えていたところ、ちょうど都合よく(!?)メジャーアップデートとなる6.7がリリースされたので、要点と今後の考察を少しばかりお話できればと。なお、弊社ではWordpress関連のお手伝いプログラムを近々にリリース予定となっておりまして、レンタルサーバー運用のWordpressの構築・移行・改善などからWordpres on Azureなどのちょっと事例が少ないプラットフォームでの構築・移行・改善など幅広く対応できればと考えております!経験豊富なメンバーがお手頃な価格でしっかりとお手伝いさせていただきます!・・・という宣伝はさきおき、本日はメジャーアップデートとなる6.7についてチェックしてまいります。なお、最近のWordpressは年数回メジャーアップデートが実施されるのですが、6.7は今年最後のメジャーアップデートとなります。
■そもそもWordpressのアップデートの考え方
根本的にですが、WordpressをレンタルサーバーやSaaS環境(Azureなど)で運用する場合、基本的には最新バージョンに自動でアップデートされるようにしておくべきです。プラグインも同様・・・といいたいのですが、サードパーティーのものでアップデートでおかしなことが起こることもあるので、ミッションクリティカルなサイトではプラグインについては確認のうえでもいいですが、いつまでも古いバージョンでよいということは絶対にありません。これは他ソリューションでも同様ですが、「最新こそが最善の対策がされている」というのが時代の常識になってきておりますので、作ったまま放置とか記事更新以外なにもしてないなんて企業の方は本当に危険なので、弊社の仕ご丸・Wordpress簡単運用委託プラン(今後登場)をぜひご利用ください。アップデートの管理などをすべて丸投げしていただいて安心してサイト運用いただけます!
■6.7の変更点
アップデートを完了するとホーム画面でも案内されますが、公式サイトから自動翻訳ですが引用の形でまずは掲載しておきます。
WordPress 6.7「ローリンズ」
■Twenty Twenty-Fiveのご紹介
Twenty Twenty-Five は、魅力的なサイトを簡単に構築できる、柔軟でデザイン重視のテーマを提供します。さまざまなスタイル オプション、ブロック パターン、カラー パレットを使用して、美的感覚をカスタマイズできます。必要不可欠な要素だけに絞り込まれたこのテーマは、ユーザーとともに成長することができます。
■ズームアウトで全体像を把握、新しい視点からコンテンツを探索します。
これまでにない方法で、コンテンツのセクション全体を編集および配置できます。サイトをより広範囲に表示して、好みに応じてパターンを追加、編集、シャッフル、または削除できます。あなたの中に眠る建築家を解放してください。
■手間をかけずに(コードも使わずに)ブロックとカスタムフィールドを接続、動的なコンテンツを効率的に作成する方法。
この機能では、ブロックをカスタム フィールドに接続するための新しい UI が導入され、動的コンテンツをエディターで直接制御できるようになりました。数回クリックするだけでブロックをフィールドにリンクできるため、構築時の柔軟性と効率が向上します。クライアントは、これまで以上にあなたを気に入ってくれるでしょう。
■フォントオタクの心を受け入れよう、新しいスタイルのセクション、新しい可能性。
スタイル インターフェイスに次に追加された機能を使用して、フォント サイズのプリセットを作成、編集、削除、適用します。テーマのデフォルトを上書きするか、レスポンシブなフォント スケーリングのための流動的なタイポグラフィを備えた独自のカスタム フォント サイズを作成します。詳細をご覧ください。
■パフォーマンス
WordPress 6.7 では、パターンの読み込みの高速化、データ ビュー コンポーネントのプレビューの最適化、PHP 8+ のサポートの改善と非推奨コードの削除、遅延読み込みされた画像の自動サイズ調整、HTML API でのタグ処理の効率化など、重要なパフォーマンス アップデートが提供されます。
■アクセシビリティ
65 以上のアクセシビリティの修正と機能強化は、エディターのユーザー インターフェイス コンポーネントとキーボード ナビゲーションの改善から、WordPress ログイン画面のアクセシブルな見出しや全体のより明確なラベル付けまで、WordPress エクスペリエンスの基本的な側面に重点を置いています。
■その他多数
・HEIC画像のサポート
HEIC 画像のサポートにより、すべてのブロックにわたって高品質でスペース効率の高い画像が可能になり、メディア管理が向上します。
・合理化されたクエリループブロック
クエリ ループ ブロックの改善により、デフォルト設定が自動化され、主要なオプションが統合されてカスタマイズが容易になり、使いやすさが向上します。
・プレビュードロップダウンを拡張する
プレビュー オプションの機能強化により、プラグインとテーマでドロップダウン メニューにカスタム項目を追加できるようになり、コンテンツのプレビュー方法が充実します。
・サイトの背景をカスタマイズする
改善されたバックグラウンド ツールにより、ブロックのカスタマイズが強化され、グローバル設定が可能になり、サイト全体の一貫性が確保されるとともに、設計作業が簡素化されます。
・サイトエディタの改良されたページビュー
カスタマイズ可能なフィルタリング オプションを備えた強化されたページ ビューを使用して、編集を効率化します。フィルタ表示を切り替えると、公開済みや下書きなどの洗練されたビューに簡単にアクセスできます。
・テンプレート登録API
この新しい API により、プラグインのカスタム テンプレートの登録が簡素化され、テーマのオーバーライドやカスタム カテゴリ テンプレートの使用による柔軟性が向上します。
こんな感じなのですが、メジャーアップデートと呼ぶに相応しい内容が詰まっております。
■注目の改善点
これだけたくさんあるので、実際に触ってみた感想を随時お伝えできたらと考えておりますが、(弊社としては管理者・使用者の皆様にわかりやすく伝えられたと考えております。)数点目立つところをピックアップしてまずはお話してまいります。
・Twenty Twenty-Fiveのリリース
まぁそろそろきますよね~って感じの2025公式テーマが登場です。2024バージョンではブロックテーマのベンチマークのような形でかなりシンプルな構成で登場しましたが、2025はそれをもうちょっと実用ベースになるように改良してきたというのが最初触ってみた印象です。弊社としてもお客様向けにWordpress関連のサービスを作るにあたり、改めてクラシックサイトとブロックサイトについて自社運用サイトでも比較を行ってみたのですが、様々な面でもうブロックテーマをメインにするべきだという結論に達しております。このあたりも別記事でお話できたらと考えておりますが、6.7アップデート自体がブロックテーマを前提としたものがいくつも見られるので、いよいよブロックテーマは避けて通りれないものになるかな?と予想しております。ですので、2025は良くも悪くも現状のブロックテーマの土台になるものとして存在することになり、ブロックテーマ未経験の方はぜひ触ってみてください。ブロックエディターで記事かけてる方ならちょっと気づきがあれば「あ~!!!なるほど!」となること確実です。
・ブロックをカスタム フィールドに接続するための新しい UI が導入
カスタムフィールドを活用しているという構築エンジニアの方は多いところですが、今回、ブロックをカスタムフィールドに接続するためのUIが導入されました。ブロックテーマ自体がノンコーディング構築の方向性をかなり強く感じるところであり、それをUI追加という手法でさらに磨いてきた感じですね。この手のことをやるためにプラグインを使っていた方もいたかもですが、ついに標準状態で対応してしまったというところで、要チェックポイントです。
・HEIC画像のサポート
地味に画像サポートが拡張されます。キッチリ対応しきれるか!?というのはこの後の問題ですが、対応範囲が広がるのはパフォーマンス問題に頭を抱える管理者にはありがたいポイントですね。
・合理化されたクエリループブロック
これ、まだ具体的に触れてないんですが、ブロックテーマではクエリループがかなり重要なポジションにいます。これがしっかり改良されてきたのはまさにブロックテーマでのサイト構築をより高度にそして作業を簡潔にするための改善ではないか?と勝手に想像しています。
とりあえず数点だけピックアップしましたが、そのほかのポイントもかなり重要なので、追って実際の動作も含めて記事を掲載していますが、公式のアップデート情報は管理者の方については必ず確認されることをオススメいたします。
■本日のまとめ
本日はWordpress関連初記事にして、Wordpress 6.7メジャーアップデートのサマリーをお届けいたしました。弊社運用サイトでも早速アップデートは順次行っておりますが特に問題もなくスムーズに行えておりますが、各種バックアップなどはしっかり行ったうえで対応ください。そして、今回のアップデートの全体的な印象は、やはりブロックテーマの主流化を進めているのだなぁというところです。アップデート内容がブロックテーマ前提というか、ブロックテーマを使うからこそ活きてくる内容が大半を占めており、これらをしっかり活かしていくにはブロックテーマは避けて通れないというのが正直な感想です。クラシックテーマのほうが使い慣れやノウハウの積み重ねがあるのでそれはそれで残るものでしょうが、今後については我々のような関連サービス提供サイドも、ブロックテーマをベースにした構築を基本として対応していかねばと考えております。なお、弊社では実際に運用しているサイトでブロックテーマについての知見を蓄積しておりますし、クラシックテーマとブロックテーマ双方を熟知しているエンジニアの在籍しておりますので、構築・移管・運用などでお困りの企業様はぜひ「仕ご丸 for Website」サービスまでお問い合わせをお待ちしております!