Meta Quest公式ウェブサイトより
Meta Questリリースノート
■Meta Quest v71は配布開始
最新の一般配布バージョンであるv71が2024年11月4日の週から配布が開始されており、そろそろユーザーに行き渡ったのではないでしょうか?v71の配布対象ハードウェアは「Meta Quest 3、3S、Meta Quest Pro、Meta Quest 2」です。今回も結構多くの変更点があるのでかいつまんでチェックしていきましょう。なお、v71は先行リリースではかなり多くのテスターさんが問題を発見していたのを確認しておりますが、正式バージョンではしっかり修正されてきているので、降ってくるを自然と待つぐらいがいつもながらに安全でよいかもですね。
■v71の変更点(自動翻訳)
自動翻訳ですが、ざっと公式サイトからの引用で掲載しておきます。
Meta Quest の設定をよりわかりやすく整理して再設計し、必要な設定を見つけやすくしました。また、特定の設定を検索したい場合に備えて、検索機能も改善しました。
カレンダー
カレンダーは、Google カレンダーや Outlook カレンダーとの統合を通じてスケジュールを追跡したり、Horizon イベントや Workrooms 会議にアクセスするためのエントリ ポイントとして使用したりできます。
クイック設定のリモートデスクトップ
クイック設定の新しいエントリ ポイントにより、Meta Horizon OS 全体でリモート デスクトップに簡単にアクセスできるようになりました。
Meta Quest Link アプリのアップデート
Meta Quest Link アプリでさらに多くのことができるようになりました。
ヘッドセットから Meta Quest Link PC アプリにキャストして、Meta Quest の体験を他のユーザーと共有する新しい方法を実現します。
Meta Quest Link を使用して Quest のリモート デスクトップにアクセスします。つまり、Quest のどこからでもコンピューターにアクセスするために、別の Meta Quest リモート デスクトップ アプリをダウンロードする必要はありません。
旅行モード
電車内で使用できる旅行モードのサポートを拡張しています。
ボリュームミキサー
通話音量、アプリおよびメディアの音量を他の音量ソースから独立して調整できるようになりました。これらの高度なコントロールは、クイック設定に移動し、マスター音量のすぐ横にある詳細オプションをクリックすると表示されます。音量ミキサーの詳細については、こちらをご覧ください。
Meta Quest オンデバイス スタイラス ペアリング
モバイル アプリを使用せずに、サードパーティ製のスタイラスをヘッドセットにペアリングできるようになりました。この機能は、設定アプリの「デバイス」にあります。
使用中のアプリの権限を表示する
ユニバーサル メニューにリアルタイムの権限インジケーターを追加したので、どのアプリがデバイスにアクセスしているかがわかります。権限の詳細については、こちらをご覧ください。
Horizon チャットでのビデオ共有
Meta Quest アプリの Horizon チャット、または Meta Quest ヘッドセットを使用した VR で、友人や家族とビデオを送受信できます。携帯電話のカメラロールまたは VR ビデオ ギャラリーからビデオをキャプチャして送信できます。ビデオを圧縮してスムーズに再生できます。
ドルビーアトモスとドルビーデジタルサラウンド
Dolby Atmos と Dolby Digital Surround は、3 自由度 (DoF) ヘッド トラッキングを利用したコンテンツをサポートします。これは、ブラウザー内の特定の Web サイトでサポートされるコンテンツであり、近日中に他のサービス プロバイダーにも拡大される予定です。Meta Quest で Dolby Atmos と Dolby Digital Surroundの詳細をご覧ください。
オーディオから表現へ
Audio to Expression は、マイク入力から魅力的な顔の動きとリップシンク信号を引き出す新しい機械認識および AI 機能です。口だけを動かす Lipsync の以前のバージョンとは異なり、この機能は頬の上部、まぶた、眉毛を含む顔の上部の動きを提供し、キャラクターに完全な表現力をもたらします。Movement SDK の一部として利用できる Audio to Expression を使用すると、開発者は Audio to Expression にアクセスして、より快適で表現力豊かなキャラクターを通じてユーザーに強化されたソーシャル プレゼンスを提供できます。さらに印象的なのは、Audio to Expression は Lipsync に必要なアプリ CPU 負荷のほんの一部でこれらすべてを実行するため、アプリがより多くの帯域幅を解放して、アプリをより魅力的にすることができることです。
ヘッドセット内コントローラーのペアリング
Meta Horizon モバイル アプリを使用しなくても、追跡されたコントローラーのヘッドセット内ペアリング フローを有効にしました。
パススルーの改善
ディスプレイのフレーム レートに合わせてカメラのフレーム レートを改善しました。
スペース設定の改善
部屋のレイアウトと家具を更新しながら既存の部屋のスキャンを継続することで、スペースの設定を再開できます。部屋を最新の状態に保つために新たにスキャンを開始する必要がなくなります。
スペースセットアップのビジュアルを更新しました
部屋のスキャンを完了し、スペース設定に戻ってスキャンを更新すると、スキャンした環境のミニチュア表現が表示されます。
今回もしっかり変更点が多いです。前回もお話しましたが、すでに販売を終了するQuest2にすら同様のアップデートが配布されているところがmetaがVR/MRハードウェアを長期にわたってしっかりサポートしていることがわかります。もちろん今後は3世代のハードウェア限定の機能追加もあるかもですから、そのときこそがハードウェアリプレイスタイミングかもしれません。
■気になった変更点
今回のアップデートではMeta Horizon OSの中でリモートデスクトップが使用できるようになったという点はかなり大きいですね。Meta Quest Link アプリのアップデートでもリモートデスクトップ対応だったりキャスト対応だったりとPCとの連携強化にポイントがおかれたアップデートとも言えます。とはいえ、リモートデスクトップについてはまだ動作が手元で確認できていないので各種アップデートがきましたらこちらでも記事にできたらと考えております。あとは細かなところではスケジュールアプリなどのとの連携や旅行モードの改善、細かな使い勝手の改善などと地味にありがたいものが多いのですが、最後に気になったのは音声を分析して動作に変換するという項目。音声から顔の上部の動きを推測してアバターに反映させるというもの。様々なセンサーとAI技術を使ってヘッドセットだけでフルトラッキングを実現する(公式OSで)日も近いのかなぁ?と感じるアップデートです。
■PCとの連携の再認識
今回リモートデスクトップ関連の強化があるように、PCとの連携についても改めてVR/MRユーザーも認識しておくとよいかもしれません。ヘッドセットをつけたままの業務や作業はまだまだ負荷が大きいものですが、VRであれMRであれ「PCの作業と仮想空間」というのはわりと相性がよいなとかじることは以前からありましたので、もう一歩使いやすく・VR/MR連携ならではというものがでてきてくれたらビジネスシーンでもブレイクするのかも?と考えるぐらい可能性のあるアップデートだと考えております。
■本日のまとめ
本日はMeta Quest v71のアップデート内容を確認しました。エンターテインメントシーンだけでなく日常生活やビジネスシーンをも見据えたアップデートが増えておきており、長らく可能性ばかりが語られていたVR/MRの領域がやっと実用フェーズに近づいてきたのかなぁ?と考えております。PCとの連携強化については、以前新OSがでたときにしばらく対応できなかったみたいなこともありましたので、Windows12もそう遠くないでしょうから、このあたりはしっかり早期対応でユーザーを安心させてくれることが前提でPCなどのヘッドセット外部機器との連携の強化を進めてくれるといいなと考えております。なお、弊社ではVR/MR関連のアプリ企画立案や開発、サービス展開のご支援も行っております。ぜひお声掛けください!