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Meta Quest v69を振り返っておこうなお話

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Meta Quest公式ウェブサイトより
Meta Questリリースノート

■Meta Quest v69はいつから配布されている?

 現在の一般配布バージョンであるv69は2024年9月5日の週から配布が開始されたので、だいたいのユーザーに行き渡ったのではないでしょうか?今回結構多くの変更点があったので改めておさらいしておこうというのが本日のお話です。なお、PTCではv71が先行配布されておりますが、まだまだ問題が多いようですので、一般ユーザーは決して無理せず通常チャンネルでの配布としておくのが賢明です。特にQuestのPTCは不安定なことが多いので、よほどのアーリーアダプターでない限り通常チャンネルで自動で降ってくるのを待つのが基本スタンスとするのが安全かつ確実です。なお、v69の配布対象ハードウェアは「Meta Quest 3、Meta Quest Pro、Meta Quest 2」です。Quest3Sは最初からこのバージョンが入っているかはちょっと情報がないですが、恐らく最新ではないかと想定します。

■v69の変更点(自動翻訳)

 自動翻訳ですが、ざっと公式サイトからの引用で掲載しておきます。

Meta Horizo​​n ソーシャル エクスペリエンスに必要な更新

10 月以降、Horizo​​n Worlds、Horizo​​n Workrooms、co-presence などの Meta Horizo​​n ソーシャル エクスペリエンスを楽しむには、v69 が必要になります。まだアップグレードしていない場合は、これらのエクスペリエンスにアクセスする前に v69 にアップグレードするように求められます。

Meta Quest のウェイクワード「Hey Meta」

音声を使用して Meta AI を呼び出す新しい方法を導入しました。Meta AI 設定でこの機能をオンにすると、「Hey Meta」と言ってアシスタントとやり取りできるようになります。Meta AI アシスタントの詳細については、こちらをご覧ください。

ウィンドウレイアウト

バージョン 67 では、実験設定からアクセスできる Meta Quest の新しいウィンドウ レイアウトを発表しました。バージョン 69 では、このウィンドウ レイアウトがすべてのユーザーに対して有効になります。

Windows 用空間オーディオ

選択したウィンドウからのオーディオは、周囲のウィンドウの位置から聞こえてくるように聞こえるため、より豊かでリアルなオーディオを提供できます。これは、完全に没入感のあるアプリ内のオーディオには影響しません。

ライブラリからアプリを削除する

すでにアンインストールした残りのアプリを含め、不要なアプリやワールドを完全に削除する機能を使用して、ライブラリ内の視覚的な乱雑さを解消します。アプリまたはワールドのライブラリ メニューから [ライブラリから削除] を選択すると、コンテンツを簡単に見つけてアクセスできるようになります。

Bluetoothクイックペアリング

ヘッドフォン、キーボード、マウス、ゲームパッドなどのサポートされている Bluetooth デバイスがペアリング モードになっていて、ヘッドセットの近くにある場合、これらのデバイスをすばやくペアリングできるようになりました。Bluetooth 設定で [近くのデバイスの通知を受け取る] をオンにすると、近くのデバイスがペアリング可能になったときに通知が届き、通知を選択してペアリングできます。

シームレスなマルチタスク

没入型エクスペリエンス中にユニバーサル メニューと最大 3 つのウィンドウを開いたままにすることで、マルチタスクをより効率的に実行できるようになりました。これにより、没入型ゲームやアプリを楽しみながら、情報を検索したり、ビデオを視聴したり、友人とチャットしたりできます。シームレスなマルチタスクは、実験的な設定で有効にできます。

コンテンツ適応型バックライト制御

視聴するコンテンツに応じてヘッドセットのバックライトを調整することで、コントラストとバッテリー寿命が向上します。

境界の改善

Meta Horizo​​n Home へのスムーズなアクセスにより、境界がより動的になりました。ホームを訪問すると自動的に固定境界に配置されるため、ルーム スケール境界を繰り返し見つけたり作成したりする必要がなくなります。ルーム スケール境界を必要とする没入型エクスペリエンスを開くと、引き続きルーム スケール境界を作成するように求められます。

ヘッドトラッキングカーソルインタラクションの改善

ヘッド トラッキング カーソルの動作が改善され、映画の視聴や 2D アプリの使用時など、不要なときには非表示になり、必要なときに表示されるようになります。

権限履歴

設定内の新しいパネルから、インストールされたアプリによる過去 7 日間の機密権限アクセスを表示できるようになりました。

プライバシー設定の更新

Meta Horizo​​n Worlds ではプライバシー設定が使いやすくなり、いくつかの方法ですべてのユーザーの設定が簡素化されます。

  • Meta Quest と Horizo​​n Worlds 全体のプライバシーをより統一された方法で管理します。
  • ソーシャル タブから表示とステータスを制御します。

スタイラスサポート

Logitech MX Ink などのトラッキング スタイラス デバイスを使用して、ユニバーサル メニューを操作できるようになりました。スタイラス設定で、使用方法、ボタン マッピングの構成、圧力感度の調整方法を学ぶことができます。

ホライゾンホーム:海洋水族館

最新のホライゾン ホーム、オーシャナリウムでリラックスしましょう。穏やかな海流にのって海藻やイソギンチャクが広がる水中の世界に浸りましょう。ウミガメ、マンタ、雄大なクジラを間近で観察しながら、これまでにない海の美しさを体験できます。

 いや、普通に変更点多いでしょ(褒めてる)すでに販売を終了するQuest2にすら同様のアップデートが配布されているところがmetaがVR/MRハードウェアを長期にわたってしっかりサポートしていることがわかります。とはいえ、Quest3世代とその前の世代ではチップセット含めてそろそろ差が出始めているので、徐々にQuest3世代向けだけのアップデート項目というのも今後増えてくるかもしれません。

■気になった変更点

 旧来だと空間に対してウィンドウを複数置けないこともあり、マルチタスク的な動作はあまり想定されていなかったように感じておりましたが、Quest3でMRが強化され、現実を見ながらあれこれ体験をするという中で、通常のPCのようなマルチタスクを当たり前に使えるようにアップデートしてきたのは某社の空間コンピューティングなんちゃらを意識したのかな?とも。しかし、何度もいいますがこれがQuest2でも実現できるというのはそもそもQuest2がハードウェア的にかなり余力があったのか、metaのプログラミングが素晴らしいのか、その両者なのかは不明ですがこうやって最新の体験を既存機種でも体験できるのは本当に素晴らしいことです。その他は細かな使い勝手の改善やホームの追加など地味ながらもしっかりアップデートしてきてくれているように感じております。

■こうなると旧機種ユーザーのQuest3への切り替え時期が難しい

 ハードウェアスペックや本体のコンパクトさ、MRや各種センサーの強化も含めると今後はQuest3が一番リッチな体験を得られることは間違いないですし、アップデートも「Quest3のみ(もしくはS含む)」だけになることも早ければここ1年以内に発生する事象でしょう。となると、どこで買い替えをするか?が難しいところです。Quest3Sが発売されたのに伴い、Quest3は512GBモデルだけとなり、約8万強の選択肢のみとなりました。様々な要因があるのでセールが行われるのは年末年始にワンチャンあるかどうか?が直近でしょうから、早めに思い切るか、来るべきチャンスを待つか。悩ましいところですがいつかはくるタイミングなので情報を常につかめるようにしておくのが大切ですね。

■本日のまとめ

 本日はMeta Quest v69のアップデート内容を振り返りつつ、今後どのハードウェアを選択すべきか?を簡単にお話してみました。そういう筆者もQuest2がプライベートメインなのでそろそろQuest3を考えないとなぁ~と検討しているところですが、ここでQuest3Sではない理由はまた別途話すると致しましょう。まぁ、そんな深い理由ではないですけどね。とにかくQuestシリーズハードウェアでは「安定バージョンの最新こそが正義」なので、どんなアップデートになっているのか?は常にチェックするクセをつけるとより便利にVR/MRライフが送れるのではないでしょうか?