GmailのGeminiがコンテキストに応じたスマート返信を提供(表題自動翻訳済)
※Google workspaceupdateより
■なにがすごい?
Gmailには数年前から「スマートリプライ」という、本文を参考にして「こんな返答したらどう?」という提案をしてくれる機能があります。実際、これが使えるのか?と言われると結構微妙な機能でして、英語で親しい人相手なら「そうだね!」とか「わかったよ!」みたいな回答が成立するのでしょうが、日本のメール文化ではちょっと使い辛い機能であったのは事実です。※実際使ってる人もいたんでしょうが、ボクの回りではあまり見かけませんでした。
さて、そのスマートリプライをGoogle社が誇る生成AI「Gemini」がやってくるようにようなる!というのがこのアップデートの内容です。ChatGPTを皮切りに「生成AI」というジャンルで各社リリースを重ねているわけですが、Google社もすぐに生成AIをリリースし、Geminiというブランドに集約するというちょっとややこしい作業がありましたね。そのGeminiをGoogleサービスの端々に展開しているのですが、今回はGmailのリプライに活用しようという話です。生成AIは指示を理解して、なにかを生成するAIなわけですが、本文という指示にあたるソースから適切な返答(リプライ)を生成するという、人間が考えるべき仕事をまた一つAIにやってもらえる!というのがある意味で凄いところですね。
■で、実際どうなんだろう?
概要は以上なのですが、では実用に耐えうるのか?という部分についてはまだまだ疑問符が残ります。長年Gmailの運用で日本語分野の学習データを多く持つGoogleをもってしても、日本のメール文化で即戦力で使えるリプライをバシバシと提供してくれるというわけにはいかないのでは?というのが現時点の予測です。とはいえ、資料作成や画像生成、はては動画作成までかなりのレベルでこなせるようになってきた生成AIなので皆が多く利用することで、数年後には「リプライはGemini任せでいいや」というときがくるかもしれません。
■今回のまとめ
今回はGoogleがGeminiをより身近なところにサポーターとして導入してくるお話をいたしましたが、生成AIは「使われないと進化しない」という性質があります。「使うほど賢くなる」というAIの特長を踏まえればGmailを使う際に今後提示されるGeminiのリプライ提示をちょっと参考にしてみたり、使ってみることで更に便利な機能が生まれてくるかもしれません。「面倒」とか「使えないからいいや」ではなく、何事もちょっと触ってみる、使ってみるというマインドを今一度持ってみてはいかがですか?というのが本日のまとめになります。
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