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使うモノの価値基準

このコラムは壮大な地続きのストーリーですので、前回のまでの記事を先に読んでいただくと流れがわかりますので是非どうぞ。

吉井(ロビン)千博の記事


私は昭和49年生まれです。

2024年で50歳になりました。高校在学中にバブルが弾けた世代です。戦後の高度経済成長を支えた世代の子供たち、いわゆる団塊ジュニアと言われている世代です。

団塊ジュニアの幼少期は、まだモノに溢れた時代ではありませんでした。関東ではその傾向が始まっていましたが、全国的にはそうでもありません。

ちなみに東京ディズニーランドが開園したのは私が小学校1年生の頃だったかな?その頃から、世間的に様々なイノベーションが始まりました。

私たちの子供時代は、日々の生活に使うモノが次々と新しくなっていく時代でした。家庭にはまだ黒電話があり、テレビはブラウン管のものが主流でした。家の中で最も先進的だったのは、せいぜい電子レンジくらいでしょうか。それが一気に変わっていく様を目の当たりにした世代ともいえます。

ゲームセンターの登場から初代ファミコンの誕生。

デパートの屋上にあった子供向け遊技場からテーマパークの誕生。

家庭用電話から携帯電話への進化。

フィルムカメラから「写ルンです」、そしてデジタルカメラへと変わる技術革新。

FAXから電子メールへ。

ワープロからパソコンへ。

そしてDOSからWindowsへと変わっていきました。

家庭の中で「新しいもの」がどんどん増えていくことに、子供ながらに興奮と好奇心を覚えたものです。夕飯の後、家族でテレビを囲みながら新しい家電について話し合ったり、友達とゲームセンターに行って最新のゲームを楽しんだり。

これらの経験は、ノスタルジーな感覚を覚える歳になったとも言えます。

私たちはいわゆる「新しいものが産まれる瞬間」をたくさん見てきた世代です。それが平成から令和に変わり、技術の進化がさらに加速する中で、ついていくのが難しくなってきました。

私の世代の30年先を見据えると、さらに難しいことが予想されます。

今でもFAXでしか連絡が取れない世代や、SNSなどのグループでの情報共有ができない世代が存在します。これは世間の主流であるガジェットやWEBサービスを使えないことによる世代間のギャップを生み、取り残されたり排除されたりする原因となっています。

私の仲間世代もすでに「AI」による業務で置いていかれています。「明日からこれを使ってね。」と言われれば活用するという意味ではついていけるものの、これを用いて作業効率を上げるにはどうするか。

というテーマにはすでについていけていない状況に陥っています。

10年前には「ドッグイヤーからマウスイヤーが到来!」と言われていたイノベーションのスピード感も、今のAIの進化が3ヶ月ごとに革新が起きている現状を考えると、体感的には「昆虫イヤー」とでも言えるのではないでしょうか?

技術の進化があまりにも早く、目を離すとすぐに時代に取り残されます。

あなたは、3ヶ月後。何をしていますか?