この連載も今回で最終回です。
すでにある程度の経験を積んだ5年、7年くらいの方はどうでしょうか。
なりたいもの、積みたいキャリアがはっきりしている方は問題ないでしょう。
ただ、あまりこれといった夢、キャリアが思い浮かばない。私は何に長けているのかあまりわからないという方ほど、 今までの「経験の棚卸」の言語化を行ってみてほしいです。
今までに行った経験を書き出してみましょう。
その経験を通して得たスキルや人脈。
そのスキルは他の仕事でも役立つ(ポータブル)ものか。人脈は今後も活かせるものか。
小さな仕事でも構いません。言葉にしてみると、意外と得るものがあったと思うことは多いはずです。
逆に、使えないと思うなら、仕事の方向を変えて見る時かもしれません。
軸になる自分の強みを中心にピボットしてみても良いでしょう。
たまには振り返って自分を俯瞰して見てみる。
これが、漠然とした不安を払拭するために大いに役立つのです。
個人的には、マネジメント(上司)こそが、1on1などで会話のキャッチボールを通して、この手の視座・視点を変える練習を伝えて欲しいと思っています。
日本は、仕事のできる人(プレイングマネージャー)を管理職にしがちで、人は勝手に育つ、みたいな考え方が主流ですが、これにも課題を感じています。
背中を見て育て、といった非効率なやり方をやめて、言語化してもらいたいものです。
日本では、ノンバーバル(非言語)が多すぎます。
多様性というなら、誰にでも伝わる「言語化」は必須だと思うんですよね。
最後にぼやいてしまいましたが、一連の話がどなたかのお役に立てば嬉しいです。