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誰がわが子を叱ってくれるの?という不安

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 わが家には、小学校1年生・7歳の息子と、年中・5歳の娘がいます。

 息子は、水泳とサッカー、娘はダンスとピアノを習っており、それぞれの習い事に付き添うのですが、私たちが子供のころと比べ先生がとてもやさしい!息子の話を聞く限りでは、学校の先生もやさしい。ふたりとも、親以外の大人に叱られたことがほとんどないのです。

 私が子供のころは、うるさい男子は毎日先生に怒鳴られ、廊下に出されるのも珍しく無かったし、スポーツ系の習い事のコーチも怖かった。

 コンプライアンスとかパワハラとか、いろいろ、いろいろ複雑で、地雷だらけの世の中だから、お客様を叱るなんてとんでもない、という空気がまん延しているのは分かるけど、親としては少々複雑です。この先、私たち親以外、この子たちを叱ってくれる子はいないと思うとかなり不安。

 私はたくさんの大人に叱られながら、育ててもらって。叱られたその時には、悲しかったり、悔しかったり、傷ついたりもしたけど、ダメージがあったからこそ身についたものが山ほどある。その経験があったから学生時代の試練を乗り越えられたし、不安だらけの社会人生活もなんとかやってきた。
わが子たちはどうなっちゃうんだろう・・・もやもやする。

 息子が通うサッカースクールには、ひとりだけ飛びぬけてうまい男の子がいる。あるとき、コーチがその少年だけにちょっとハイレベルなアドバイスをしていて、アドバイス → うまくいかない → アドバイス ということが何度か続き、その少年が泣き出してコートから出てしまった。コーチの言い方が怖かったとか威圧的だったということは全くなかったのでとても驚いた。練習終わりの息子と「なんであんなに上手なのに泣いちゃったのかな?」話していたら、「恥ずかしかったんじゃない?」と。それから、コーチはその少年に特別なアドバイスをすることがなくなってしまった。これって寂しくないですか?

 わが子には、親以外の人にアドバイスされたり注意されたり、ときに厳しく叱られる経験をしてほしい、と思うのは時代にそぐわないのだろうか。人の言葉を素直に受けて成長できる人間であってほしいし、理不尽な出来事だったとしてもエネルギーに変えられる力を身に着けてほしい。

で も、やっぱり怒られる、叱られるって心が痛くなる出来事なので、できれば、まずは私が見守っていられる場所で叱られて、どう受け止めるか一緒に考えて、励ましてあげられたらいいのにと思ってしまう。私が子供のころを振り返ってみれば、そういう経験ができるのが習い事だったけど、今の時代、習い事の月謝に叱ることは含まれていないのね・・・涙

 叱られたことのないわが子は、逆境をたくましく乗り越えて、人生を愉しめる大人になってくれるのでしょうか。。。