Gotoです。
Quest3
Metaウェブサイトより引用
さて、ついに詳細なスペックやらが公開され、予約も開始されているMeta Quest3ですが、改めて変更点や実際にすぐに買いなデバイスなのか!?についてお話してまいります。
まず変わったのは価格、128GBで74,800円、512GBだと96,800円。昨今の為替レートを鑑みて、さらにハードウェアが強化されていることを考えると致し方ない価格ではありますがどう考えるかについては最後にお話いたします。
プロセッサーは新開発のSnapdragon XR2 Gen 2を搭載。Quest2比較でGPUの処理能力は倍にアップ、メインプロセッサーに関しても省電力・高効率となっているプロセッサーですね。次にVRデバイスとして重きが置かれていたQuest2からMRデバイスへと進化しています。18PPDのRGBカメラを2つ搭載し、パススルーがカラー化、Quest2比較で解像度は10倍というスペックを実現しています。オーディオ関連は3Dスペシャルオーディオと称されるシステムを搭載。DRAMは8GB、Quest2比較で33%増加しています。本体はパンケーキレンズの採用などにより光学部分はQuest2比較で40%スリム化されています。ディスプレイ解像度も片目あたり2064×2208とQuest2比較で約30%向上。リフレッシュレートは90と120Hzに対応、視野角は水平110度、垂直96度とこれも拡大。レンズ調整機能もフレキシブルなものに変更されより使いやすくなっています。なお、アイトラッキングは非搭載。
次にコントローラーはリングが廃止され、シンプルな形状に変更。フィードバック機能が強化されています。バッテリー関連は使い方にもうよりますがだいたい2時間ぐらいがカタログスペックのようです。Wi-Fiは6E対応。
このようにハードウェアとしてキッチリ進化しており、VRからMRへの複雑な画像処理にも対応。高解像度のディスプレイやパンケーキレンズにより画質もアップと紹介記事であればこれで締めるぐらい正常進化であり、価格に見合ったハードウェアであると言えます。
さて、ここから本サイトのメインともいうべき、ではこれは買いか?!というお話をいたしましょう。
最初に結論から申し上げますと、ここから半年程度を見越すなら、VRゲーム用途メインならQuest2、新しいもの好きならQuest3、Quest2を持っているならしばらく様子見というものになります。
言い尽くされたお話ですが、どんなによいハードウェアも最適化されたソフトウェアが揃うまでは実力を発揮できないという事実があります。たしかにQuest3はハードウェアとしてしっかり進化していますが、ソフトウェアはQuest2に最適化されたものしかまだありません。しかもQuest3はVRではなくMRデバイスとしての側面を強く押し出しています。これを踏まえて、価格差を考えると現状リリースされているVRゲームを楽しみたいという新規ユーザーは購入しやすい価格のQuest2を迷うことなくオススメします。アフターパーツも豊富にありますし、なによりスタンドアロンVRとしていまでも現役なデバイスであり、十分な魅力を備えているからです。これはすでにQuest2を所有しているユーザーにも言えることで、今回の強化ポイントが実感できるほどの差なのか?と言われると正直強く言えるものではありません。Quest2が故障してしまってというなら話は別ですが、すぐにQuest3を買うべきというほどのファクターはなく、今後の価格推移やソフトウェアの対応状況などを見極めてからでも十分であると言えます。
では、最後に新しい物好きの方はどうか?と言われれば、迷うことなく買いましょう(笑) 小型・高画質・高性能な最新MRデバイスであり、Quest2のモデルサイクルを見てもQuest3もロングライフとなることは確実です。所有感という意味では早く入手できればできるほどよいものと言えるので、すぐに予約しましょう(笑)
このように、たしかに文句のない進化を遂げ、VRからMRへとコンテンツ活用のフィールドを広げるチケットを手に入れたQuest3はとても魅力的なデバイスです。しかし、現時点ではかなりの高級機となること、そのハードウェアを活かしきるソフトウェアがないことは現実として認識するべきでしょう。自身のスタンスで浮かれることなくしっかり見極めて購入を決定されることをオススメします。