Gotoです。
Meta、「Facebook」に最大4つのプロフィール機能–数カ月以内に各国で順次開始
CENT JAPANより引用
リアルとSNSは一致しなければならない!なんてポリシーを貫いた末に、老人SNSなんて言われるほど主流から遠ざかったmetaのFacebookが、やっというべきか今更というべきかマルチプロフィールを実装するとのNewsが流れてきました。なんでも理由がmetaが買収したインスタグラムでは目的毎に複数アカウントを使い分けている人が多いからというからなかなかに味わい深いではないですか。
X(旧twitter)は特に日本のユーザーは匿名・マルチアカウントが当たり前というようなところに、イーロン・マスクのスーパーアプリ構想によりXになってしまったことにより、今後旧twitterとはまるで違う方向に向かうことがほぼ決定的なところですが、このスーパーアプリという「これ1つでなんでもできるぜ!」というのものを実現しようとすると、皮肉なことに衰退しているFacebookと同様に「一人1アカウント、リアル情報と紐づけする」ということが必須なってくるのです。
なぜなら通話や金融取引というものが入ってくればそこに匿名性があっては実現が難しくなるからというシンプルな理由であり、インターネット上のテキストコミュニケーション基盤からスーパーアプリになるというのはそういうモデルチェンジも含んでいるのです。
そういう状況である中、元祖スーパーアプリを目指して挫折したFacebookがマルチプロフィールを実装してくるというのがX(旧twitter)を見ているとより味わい深さが増すわけです。とはいえ、マルチアカウントではなく、マルチプロフィールなのでリアルアカウントと紐づいた1アカウントをいくつかのペルソナに分けて使うことができるよ?というレベルなので、インスタグラムのようなアカウント切り替えとはちょっと違うことだけは頭においておいてください。
とはいえ、Facebookも1人1アカウントの弊害を十分理解したうえで、残ったユーザーに対して少しは今どきな環境を提供するという目的での対応と私は考えます。旧オキュラスのIDでの混乱もありましたし、metaはmetaなりにSNSの次を考えてつつ対応しているんだろうなと。
Threadsをリリースした際にかなりの期待が寄せられたにも関わらわず、いまだ機能の実装がおいつかず鳴かず飛ばずになっていますが、それでも私はビジネスマーケティングシーンでの次にくるタイムライン型SNSはThreadsだと確認しています。インスタグラムよりもマーケティング向きであることは間違いないですし、あとは検索やAPIが揃ってくればX(旧twitter)からその座を奪う機会はまだまだあるという推測です。
インターネットの匿名性と利便性をどうバランスするのか?は永遠のテーマとも言えますが、いまのところは目的毎に分離されたマルチアカウントというのが一つの答えではないかな?と考える私です。