Gotoです。
Interoperability between Google Chat and other messaging platforms — powered by Mio
Google Workspace updateより引用
Google NEXT’23で発表された内容のひとつで、MIOというブリッジ基盤にGoogle Chatが対応し、他社のChat基盤(SlackやTeamsなど)との相互運用が可能となったというお話です。(なお、まだベータ版で正式な開始は2024年になるとのこと)
いままで、Enterprisesocial基盤がプチブームとなったあと、結局広くでなく小さく密なコミュニケーションこそがビジネスシーンでは必要となりSlackやTeamsが一気に普及する中、Googleも後発的にChatを送り出しましたが、今となっては各社のシェアがだいたい均衡するような戦国時代の様相があります。そういう時期になると必ず出現するのは相互運用を可能にするブリッジサービス。今回は「MIO」という基盤がブリッジサービスとなるとのこと。また、先日metaがリリースした旧TwitterライクSNSサービス「Threads」でも分散型プロトコルが話題になりましたが、今後のテキストコミュニケーションではサービスは好みで選び、あとは相互接続によりコミュニケーションを繋げていくというのが主流になってくるのかもしれません。
ビデオ会議システムはかなりこの相互運用が先行していましたが、ついにテキストコミュニケーションのエリアにも相互運用の波がやってきたというところでしょうか?実際、相手次第でいくつものコミュニケーションツールを使うというのは本当に面倒な作業なので、こういう流れは歓迎すべきことです。
なお、1点懸念があるとすればどうしてもブリッジ基盤を通すことになるので、このブリッジ基盤に脆弱性があった場合にかなり危ないことになるということと、他社との接続をどこまで運用が認めるか?という点です。結局、できるだけ外部からの穴はふさぎたいというのが運用者の正直な気持ちなので、便利で他社とのコミュニケーションが迅速化するのはビジネス面では有利なことも多いですが、やはり事故は怖いものです。この辺りのバランスをどうとるか?が今後の運用者の課題かもしれませんね。
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