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アメリカに行っただけで高く飛べたわけではないお話

Gotoです。

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Yahoo Japanより

藤浪晋太郎、1回無失点で3ホールド目 安定救援でチームの完封勝利に貢献

https://news.yahoo.co.jp/articles/553dae28bc416a6cb5ba917a282a510889d93be1

Yahoo Japanより引用

 本日はいつもと少し違ったお話を。今期よりアメリカ大リーグに挑戦している、元阪神タイガースの投手、藤浪晋太郎氏が最近その活躍でファンを沸かせています。渡米当初は「俺たちの藤浪」と言われるぐらい、阪神時代と変わらぬジキルとハイドぶりで4連連続先発失敗の後、セットアッパーへ配置転換。ここから徐々に彼の快進撃がはじまっていき、先のタイガース戦ではMAX164km/hのストレートを武器に三者三振にとった映像はネットを中心に話題になっています。

 そもそも昨年まで球は速いがどこにいくかわからないという「投げる火炎放射器」とまで言われた藤浪投手が、アメリカにいっただけで10試合連続無四球という変貌を簡単に遂げたというのでしょうか?答えは否ですね。ある有名漫画でもアメリカに行けば高く飛べると思ったというようなセリフがありましたが、藤浪投手は所属先が成績の振るわないチームであり、代理人が優秀であるがゆえにおそらく契約で簡単にマイナーに落ちない契約を勝ち取っていたことでしょう。それによりまず多く投げる、そしてポテンシャルをコントロールできるようにコーチがアドバイスをし、それを本人が自分のものとするべく努力した結果が今なのではないのでしょうか?

 実際、シーズン当初と現在では投球フォームの初動が全く違います。大きく見れば変わりはないですが、些細なことが影響する投球という行為において、フォームの最初半分ぐらいが違うというのは変えるのも勇気がいりますし、それをモノにしてしまうのもまたすごいことです。そして、それを実現させ、さらに試合での結果へつなげようとするチームの力や環境も大きい事でしょう。すべての奇跡が結びついての今の藤浪投手の活躍があるのです。

 これはビジネスシーンでも言えることでして、従業員がもっているポテンシャルを引き出すための環境やそれぞれの努力、周りとの関係性など複雑なバランスが取れた場合に結果がついてくるのです。

 プロの世界は結果がすべてといいますが、その結果をうむには必然のプロセスがあるということも忘れてはいけません。そしてここで間違えてはいけないのは、大失敗だった結果のためのプロセスは経験にはなれど価値は見いだせないということです。次に成功するために使えたら儲けものぐらいのことでしかないので、プロセス評価主義が結果を良好にするというのはちょっと違うのです。

 つまり、ゴールをしっかりと決め、それに向かっていくプロセスをしっかりと計画する。藤浪投手においても本人とチーム内で「こういう姿を目指すからこうしていこう」とやりとりがあったはずです。そうでなければあれほどの大きな変化を本人もチームも決断することは失敗のリスクを考えればできるはずがないのですから。

 環境を変えれば高く飛べるわけではなく、よい環境とよい目標を得て、それに向かって対応することできるというものが揃ったときに、高い確率で高く飛べるということなのです。本日は大リーグに挑戦している藤浪投手を例に、成功にむけての大切なことをお話させていただきました。何かの参考になれば幸いです。