Gotoです。
商品開発AIシステム「N-Wing★」を活用した初の商品「サッポロ 男梅サワー 通のしょっぱ梅」数量限定新発売
PR TIMESより引用
飲料開発にAIを使いました!というアピールをした商品がついにでてきましたね。というか、いままでも過去の販売データや、レシピの味分析、気温な湿度の関係性など多くのデータ分析を行いながら商品開発をしてきたはずですから、それを改めて「AI」と言ってるだけとも言える本件ですが、あえて補足なら推測ではありますが、分析データ同士をどう関連付けして結論をだすのか?という部分のロジックを新たに作りだし、それを基準点として商品開発をしようという試みではないでしょうか?
何度もお話しておりますが、現状のAIと呼ばれる技術はどこまでいっても統計学から抜け出すことはできず、ここに人間の思考ロジックや学習ロジックを模倣したプログラムを介在させることで、「より質問に適した答えを統計学から導き出す」という進化を遂げたものでしかありません。
ですので、統計学の基本はデータです。AIでは学習データという言い方をしますが、この「一つ一つに手作業で取り組んだ結果」が積み重なっていくことでAIは力を発揮するわけです。では、今後は「AIが導き出した結果をまたAIが使う」という状況がにどんどん進んでいくことが想像に難しくないのですが、その結果なにが起こるのでしょうか?いうまでもなく「ほぼ同じ結論が毎回でる」という状況です。だって統計学ですから。どんどん統計の多いものをピックアップし続けていき、新たなインプットがなければ「過去データの最適解」以外がでてくることがなくなるのは言うまでもありません。
これも繰り返しになりますが、現状のAIはあくまで人間が使う道具でしかありません。アシスタントというべきかもしれませんね。参考意見をもとに決定を下すのは人間であるべきです。時にAIが示した未来とは違う未来を選択するということも必要です。AIに人間が使われるのではなく、人間がAIを使うのです。
AIの進化に恐怖するよりも、どうAIを使いこなすことができるのか?を考えるほうがよほど有意義だと考えるところであります。皆様の業務中においても仕事にやらされているなんて場面はありませんか?仕事を自分がこなしていくという状況になるよう常に意識をしてみると少し違った世界が見えるかもしれませんよ?