ChatGPTの第一歩

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前回、GhatGPTがどの様なもので、どんな風に使えるのかをまとめましたが、今回はより具体的な使い方を見ていきたいと思います。

■検索エンジンとは違う

 皆さんは検索エンジンを使って検索する時、どのように入力しているでしょうか?例えば、カレーのレシピを調べたい時に、多くの方は「カレー」、「レシピ」と入力しているでしょう。余談になりますが、この様に検索エンジンに単語入力で検索結果を絞っていくのは日本人特有らしいですが、
ChatGPTの場合、文章での指示が必要になります。質問や命令だけでなく、指示書のような文章を送信して、より精度の高い回答や、様々な視点での意見を貰えるツールになります。このChatGPTに入力する指示文を「プロンプト」と呼びます。最近、マスコミなどで「ChatGPT」を使ってみたら、トンチンカンな回答が返ってきたとか、面白おかしく伝えていますが、「プロンプト」がそもそもあやふやだったりするかもしれません。

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■ChatGPTはプロンプトが重要

 ChatGPTが回答する際に「確率論的な文章生成」を行なっているので、同じプロンプトから複数の回答結果が出力され、その上、無難な回答を行います。ChatGPTが無難な回答を行うのはLLM(大規模言語モデル)と呼ばれる、大量のテキストが含まれるデータセットで学習しており、プロンプトがあやふやな場合、確率的に紡がれる可能性が高い単語が連続して出力され、文章として回答が生成されます。

 無難な回答では、本来目的とする回答まで到達しないケースも多々起こると思います。ですので、単純に検索エンジンの代替として用いるのはお勧めしません。では、どの様にすれば初心者がChatGPTを活用できるのでしょうか?まず、「役割」を与えるのが手っ取り早いでしょう。契約書の法務確認を行うのに、文面を確認にするにあたり、ChatGPTに「法律に詳しい人」として確認してもらったり、プレスリリースの原稿を「プロのライター」や、「PRの担当」として推敲してもらったり、レビュアーとして活用するのが第一歩として使うのが良いでしょう。役割を与えることにより、大量のテキストが含まれるデータセットの中で、必要なデータをある程度絞り込むことが可能になり、より有用な回答が得られる精度を高めることが可能で、プロンプトの条件設定が重要になります。

 具体的には、「役割」、「前提条件」、「クオリティ」でしょうか。例えば、自社の商品Aのリニューアルしたことを伝えるプレスリリースの見出しを考えてもらうとして、どのようなプロンプトが必要になるでしょうか?「役割」は先述のように、視点を固定して、具体的な指示を与えることになります。
今回は、「プロのライター」としましょう。

 「前提条件」は「Aという商品の新しい特徴は〇〇です」という前置きを設定することです。

 「クオリティ」は具体的な表現を用いて回答の品質をコントロールすることです。「20代女性に伝わるように」とか、「専門用語を極力使わず」などです。文字数制限も可能です。もっというと、何かしらの有名キャラクターの口調での回答の出力も可能です。今回の場合は、「営業職の男性に目に留まるように」、「30文字以内」とします。

 上記のような条件ですと、プロンプトは下記のような感じになるでしょうか。

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<指示書>
あなたはプロのライターです。
以下の条件をもとに、プレスリリースに記載する見出しを五つ出力してください。

<条件>
・自社の商品Aがリニューアルしました
・リニューアルに伴い、商品Aは〇〇という特徴が追加されました
・営業職の男性に目に留まるような
・30文字以内

<出力文>
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

文章の要約の場合は下記の様な感じでしょうか。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
<指示書>
あなたはプロの編集者です。
以下の条件をもとに入力文を要約してください。

<条件>
・300文字以内
・〇〇〇〇〇〇〇〇
・〇〇〇〇〇〇〇〇
・〇〇〇〇〇〇〇〇

<入力文>
(ここに原文をコピー)

<出力文>
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 あくまでも基本的なプロンプトになりますが、評価基準や過去の文例など加えて、条件の種類を増やすことにより、精度を上げることが可能でしょう。

 みなさんも検索エンジンで、一発で回答に辿りつかない時に、検索キーワードを追加して検索結果の絞り込みを行うと思いますが、同様にChatGPTに条件を追加して、無難な回答しがちなChatGPTを、仕事や生活に使えるツールとして活用しましょう。

 スレッドを育てるといい仕事や生活のパートナーになるかもしれませんね。