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Windows10は22H2が最終バージョンというお話

Gotoです。

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マイクロソフトウェブサイトより

Windows client roadmap update

https://techcommunity.microsoft.com/t5/windows-it-pro-blog/windows-client-roadmap-update/ba-p/3805227

マイクロソフトウェブサイトより引用

 Windows10を発表してから悪の帝国感があまりにじみ出ていなかったマイクロソフトがやっと本領を発揮してきました。Windows11の大幅なハードウェア足切りを発表した際に、Windows10についても通常サポートフェーズではアップデートを行っていくと言っておきながら、あっさりと「やーめた!もう何もしなーい!」という予想通りの対応をしてくれたことに安堵するやら呆れるやら。

 もう1か月前の発表となりますが、Windows10は現状提供されている22H2が最終バージョンとなり、あとはセキュリティーアップデートのみを行うという、延長サポートフェーズに強制的に放り込むというマイクロソフトらしい(!?)対応を発表しました。背景としては高度化するサイバー犯罪に対応するにはハードウェアのセキュリティ機能との連動は必須であり、それが実現できないハードウェアを切り捨てる為にWindows11のリリースを行い、ハードウェアの切り捨てを行ったのですが、どうやらこれすらも見せかけのようで旧来の3~4年のOSメジャーアップデートビジネスを復活させ、売上をあげようという必死な姿勢が透けて見えます。Windows12で言われている内容は現状のWindows11コアの拡張で実現できるにも関わらず、あえてWindows12としてまたハードウェアの足切りをして、ハードウェアビジネスを加速させ、さらにOS販売での売上も目論むとは本格的な悪の帝国復活とも言えるものです。

 SDGsだのと騒ぎながら、まだ使えるハードウェアを廃棄物にしていくアグレッシブな姿勢は表向きの発言とやってることが違うという、まさに「ダブスタクソオヤジ」モードであることがよくわかります。とはいえ、営利企業である以上利益は必須でありそれを追求すること自体は間違っていませんが、「ゴリ押しのマイクロソフト」まで見事に復活しており、EDGEや生成系AIの押し付けはもういい加減にしてほしいと感じるところです。

 これらのマイクロソフトの20世紀もどりともいえる方針変更ですが、今回こそWindows離れを加速させかねないと感じる部分でもあります。GoogleのChromeOSのようにブラウザーが使えたらいいやという割り切りであっても普段の作業はオンライン状態であれば実現できている状況であり、現状、ゲームやVR、クリエイティブ系以外はWindowsやMacOSというOS依存になることはよりなくなっていくことでしょう。

 なお、Windows10までしか対応していないハードウェアを今後どう使っていくか?については別の記事を作成する予定ですが、ビジネスシーンにおいては不満を言っていてもしょうがないので、ChromeOSのようなシンプルなものに一気に移行するか、Windows11~12への対応を見越したハードウェア刷新の予算を早めに組んでおくことをオススメします。

 本日はWindows10の最終バージョンが22H2になるよという発表から見える背景をお話いたしました。決まったことは覆らないという原則に従って、とにかくセキュリティーリスクの回避を第一に周りを見渡してみてください。転ばぬ先の杖ですよ?