Gotoです。
Google Workspace Updateより引用
Googleの対話型AI「Bard」がGWSでも使用できるというニュースです。もちろん現時点ではアーリーアクセスになっていますので、管理者が許可した場合のみになっています。とはいえ、まだ多言語対応も追い付いていないので、日本語への対応がが本格化したころに試してみたいなぁという機能です。
実際、MicrosoftはBingを「新しいBing」として対話型AIを搭載してオープンリリースしておりますし、GoogleもいずれGoogle検索にBardを組み込んでくるでしょう。しかし、すべてを置き換えるにはまだまだ改良が必要なこともあり、GWSやMicrosoft365のようなサイロスペースでの資料探しや、ヒント探しに利用されるというほうが実利があるのでは?と私は考えております。
改めて対話型AIに限らずですが、学習データが偏ったり、ロジックに偏りがでれば回答はそのバイアスに忠実に偏った答えを返してくることは当たり前といえば当たり前であり、統計学の域から抜けるものではないことは改めて認識しておくとよいでしょう。人間でさえ、一定のバイアスに晒されることで思考が偏る事案はあるわけで、AIも学習データが増える毎にそれを処理するロジック次第でどうとでもなるということが目の前に見えてきているわけです。
なお、この学習データが枯渇してしまうと、それ以上新しいことは出力されなくなるというのも現状の世代のAIの限界であったりもします。もちろん組合せによるアレンジはいろいろできるでしょうがそれもロジックの範囲内でしかないですから、人間が行うようなデータとデータを掛け合わせてなにかを形にすることを完全にロジック化できる日まで、「便利なアシスタント」以上にはならないというのも覚えておくといいかもしれません。
弊社のCEOが「知の枯渇はすぐそこかもしれない」なんて言っていましたが、あながち間違った予測ではないかもしれないなぁとここまでの話から推測するところでもあります。対話型AIに答えを求めるのではなく、答えは自分で作り出すという意識を持つことでより仕事の幅が広がる未来をぜひ掴んでください。
本日はGWSでも対話型AI「Bard」が使用できるようになるお話から対話型AIとの付き合い方をお話いたしました。何かのお役に立てば幸いです。