ChatGPTの対抗馬はやっぱりGoogle?

Gotoです。

ITmedia NEWSより

ChatGPT対抗、Googleの対話AI「Bard」一般公開 「Google検索の補完」 将来は検索との統合も

https://www.itmedia.co.jp/news/articles/2303/22/news089.html

ITmedia NEWSより引用

 ChatGPTの台頭によりすっかり様子が様変わりしたAI界隈ですが、MicrosoftはOpenAIとの連携を選び、Googleは独自路線を行くという大手で対応が分かれたというお話を少々。

 AIと言っても様々であることは前からお話しておりますが、大規模言語モデル(LLM)の領域はそれこそ、GoogleであれAmazonであれMicrosoftであれ、アメリカのビッグITがこぞってトライしていた領域で、そこになにかを見つけたOpen AIが一発逆転で先頭に躍り出たという次第です。

 Microsoftはいつもながらというべきか、自社の限界を早めに見極めるという傾向があり、今回は特に動きが早かったように感じていますが、Googleもいつもながらというべきか、自社開発を続けるというスタンスをやはりとってきました。

 では、Googleに勝ち目があるのか?という点ですが、これはまだわかりません。もともと、Gmailというテキストメールプラットフォームを持っているGoogleは言語モデルの学習材料は他社よりも多く持っている(はず)ですし、日本語環境化ではずっと一歩先をいっていたのはGCPで提供されるAPIからも感じられたところでした。

 ここしばらく、大きく技術を発展させてられいなかったGoogleなので、現時点でいれば明らかにOpen AIの後塵を拝しているのは事実ですし、今回リリースされた「Bard」がすでに同等か?と言われれば一段落ちると言えるでしょう。

 とはいえ、ここからの巻き返しはもちろん可能性はあると考えています。その理由としてはChatGPTが3から4になってもあまり大きな変化がなかったこと、Open AIとしては「なにかを見つけた」ものはすでに3に実装してしまっており、「次の何か」を探していると推測できるからです。

 こうなるとLLM領域での決定的な「何か」をどちらが先に見つけてくるか?が勝負の分かれ目になるいように考えられます。正直、ユーザーからすれば切磋琢磨してよりよいのが使えるようになるのが一番よいのですがね。

 一つのブレイクスルーポイントを超えたLLM領域がちょっとした技術戦争になっているというお話を本日はしてまいりましたが、いよいよ「プログラムが人間に忖度をする」という、皆様がイメージするAIにまた近づいてきたのは事実でもあります。

 今後の展開がとても楽しみなこの領域。今後もなにか動きがあればお伝えしてまいります。