Gotoです。
GoogleのChatGPT競合「Bard」のデモ回答に誤り──天文学者らが指摘
https://www.itmedia.co.jp/news/articles/2302/09/news077.html
ITmediaより引用
ChatGPTが華々しく登場して、あっという間に話題をさらったかのも束の間、
MicrosoftはOpen AIと提携し、Googleは独自エンジンで勝負するという、
いわゆるAIによる自然言語文章生成戦争が勃発したというお話です。
ちなみにそもそものAIが自然な文章を生み出すというのは、
なにも新しい取り組みでなく、GoogleであればGmailでのサジェスト機能であったり、
翻訳エンジンなどでも取り組まれてきた内容ですが、
これをFAQ型でより会話ライクにしたのがOpen AIのすごいところでした。
以前にもお話しましたが、現在のAIは統計分析の化け物でしかなく、
今回GoogleのBardに対する指摘も、インターネット上にあるあまたのデータから、
マジョリティーな意見を選択して、文章生成した結果であり、
今後もこのような議論は続いていくでしょう。
では、このような自然文章生成AIが検索エンジンに
組み込まれていく理由に入りますがとても簡単です。
すでに多くの人が利用しているボイスアシスタントがまさにそれです。
Google NestやAmazon ALEXAなどが代表格ですが、
人間は口語でリクエストを伝えることが一番敷居が低いのです。
いままでの検索エンジンはどうしても単語の組合せになりがちですが、
実は口語のような文章を入力して検索を行うユーザーというのが
とても多いという事実があります。
より敷居が低く、気軽につかってもらうためには、
口語質問に適切な検索結果を提示できるエンジンこそが、
ユーザーが望む検索エンジンであれば、
それを実現するインターフェイスになる技術がもてはやされれるのは
当然のことではないでしょうか?
とはいっても途中でもあったとおり、
AIのデータベースはインターネット上のあまたの情報であり、
その情報の優位は現在マジョリティーであるか?
というざっくりした基準で提示されています。
このあたりは統計解析の限界とも言えますが、
ディープラーニングの進化によりこのあたりも解消していくことでしょう。
こうなるとよりAIが人間とのコミュニケーションをシームレスにとる
という世界が近づいてくるようにも感じられませんか?
まずは検索エンジンが擬人化していくとでもいいましょうか。
ここまでお話したように、検索エンジンに文章を作り出すAIの技術が
有用な理由は明白ではありますが、やはりそこで必ず正解が提示されるとは
限らないというのは不変の事実です。
情報の正誤は受け取り手である自分が判断する。
これはAIが担ってくれない部分です。
本日は文章を生成するAIと検索エンジンについてお話いたしました。
また新しい話題があればお届けいたします。