Googleトレンドから見る新語・流行語大賞 2022年度版

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毎年、年末になるとその年を振り返る様々な「流行語大賞」や「新語大賞」が発表されます。
一昨年も行いなましたが、Googleトレンドを用いて振り返ってみようかなと思います。

■そもそもGoogleトレンドとは?

以前にも記しましたが、Googleトレンドとは、
Google社が提供しているキーワードの検索回数の推移が分かるツールになります。
ポイントはキーワードの「検索回数」ではなく、「検索回数の推移」ですので、
単体としては、何かしらの基準をもって、
比較することにより、一層使えるツールになります。

■村神様を超えるプロ野球選手

世間で最も話題になるのは「ユーキャン 新語・流行語大賞」でしょうか。

下記が一覧となります。

「現代用語の基礎知識」選 ユーキャン 新語・流行語大賞
https://www.jiyu.co.jp/singo/
<大賞>
村神様
<トップテン>
キーウ / きつねダンス / 国葬儀 / 宗教2世 / 知らんけど
スマホショルダー / てまえどり / Yakult(ヤクルト)1000 / 悪い円安
<選考委員特別賞>

青春って、すごく密なので

では、「村神様」、「キーウ」、「きつねダンス」、「国葬儀」、「宗教2世」を、
Googleトレンドで見てみましょう。
(計測期間を2021/12/1-2022/11/30にしてます)

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反応があったのはキーウ、きつねダンス、国葬儀、宗教2世で、
村神様は全く検索されていないようですね。
むしろ、新語・流行語大賞はキーウや、きつねダンスでいいんじゃないでしょうか?
村神様なんて、スポーツ新聞くらいでしか見かけなかったですし、素直に村上宗隆選手の検索状況を見てみましょう。

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「村神様」、「キーウ」、「きつねダンス」、「村上宗隆」をGoogleトレンドで比較してみました。
無事、村上宗隆がキーウやきつねダンスを超える伸びを見せて新語・流行語大賞を獲っただけあります。

しかし、色々と調べてみると「村神様」を超える存在がプロ野球界にいました。
千葉ロッテの佐々木朗希投手で、2022年4月10日に28年振りに完全試合を達成しました。

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こうみて見ると、記録的な偉業も選考に近い方がインパクトに残りやすいのでしょうね。
あとは所属チームがリーグ優勝するかどうかですかね。

しかし、この大記録を達成した二人を超えるプロ野球選手がいました。

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TVやスポーツ新聞で全く取り上げられておらず、記録も達成してないのに何故でしょうか?(笑)
新語・流行語大賞は記録を讃える賞ではないので、
むしろ「○○○○確定」の方が、新語・流行語大賞にピッタリなのではないでしょうか?知らんけど。

■様々なSNSの流行語は?

ユーキャン 新語・流行語大賞大賞は「現代用語の基礎知識」選 であり、
「現代用語の基礎知識」はWikiによると、
「現代人として必要と考えられる用語に
 マスコミなどで使われる新語を加えて編集された事典・用語辞典の一種で、年鑑の性格も持つ。」とあります。
ですので、マスコミが使う流行語が選ばれるとなれば、
メディアの多様化により、マスメディアだけで世相を反映させることは難しいと思います。
他のメディア。。。。SNSでの流行りを見るのも世相の一部だと思います。

イー・ガーディアン社が2022年Twitter上で頻繁に使用されたフレーズを調査し、最もつぶやかれたフレーズである「SNS流行語大賞 2022」を発表しました。

SNS流行語大賞2022
https://www.e-guardian.co.jp/info/2022/20221128_2.html
1位:〇〇ってコト!?
2位:#silent
3位:#ちむどんどん
4位:おハーブですわ
5位:アーニャ語
6位:ジブリパーク
7位:ミャクミャク様
8位:富樫先生
9位:落ち着いて聞いてください

10位:紙ストロー

補足になりますが、
1位は「ちいかわ なんか小さくてかわいいやつ(ちいかわ)」のハチワレ、
4位はVtuberの壱百満天原サロメ様、
5位は「SPY×FAMILY」のアーニャなどの
人気キャラの言葉遣いがSNSの共通言語として使われ、
9位の「落ち着いて聞いてください」も
ゲームの「メタルギアソリッドⅤ ザ・ファントム・ペイン」の
冒頭シーンの一場面がネットミームとして2022年に流行りました。
ちなみに「メタルギアソリッドⅤ 」は2014年発売のゲームになります。

〇〇ってコト!?の「ちいかわ」、「silent」、
「ちむどんどん」、「ジブリパーク」と村神様=村上宗隆を、
Googleトレンドで比較してみましょう。

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年間通して、「ちいかわ」検索数が多く、リアルイベントやタイアップが増えた秋に向けてまさに右肩上がりの状態です。
「silent」は10月開始のドラマになりますので、10月に一気に伸びています。
「ちむどんどん」も然りドラマ開始の3月末に一気に伸びて一旦落ち着いてから、徐々に右肩上がりなのがわかります。
「ジブリパーク」は11月に開園しましたが、夏前から徐々に検索数が伸びていますので、
情報を小出しにして、徐々に盛り上がっていくのがわかりますね。
「ジブリ」というIPの強さもありますが、11月の開園というピークに向けて徐々に検索数を伸ばして行ったのは、
上手いPR戦略があったのかなと思います。

■NHKドラマの比較は?

ちむどんどんはNHKの朝ドラでしたが、大河ドラマ「鎌倉殿の13人」であったり、
10月スタートの「舞いあがれ!」と比較してどうでしょうか?

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個人的には盛り上がってように見えていた「鎌倉殿の13人」ですが、
「ちむどんどん」の盛り上がりに検索数の上でも負けていたようです。
こうやって数字化することにより、体感と実態の違いが分かりますね。

■他の辞書の新語は?

「現代用語の基礎知識」はWikiによると、
「現代人として必要と考えられる用語に
 マスコミなどで使われる新語を加えて編集された事典・用語辞典の一種で、年鑑の性格も持つ。」とあり、
辞書や辞典と比べて世相を大きく反映する性格があります。

辞書が選ぶ新語大賞もありますが、

その時だけでなく、これからの時代に必要になる言葉が選ばれるのかなと思います。

大辞泉が選ぶ新語大賞2022
https://daijisen.jp/shingo/
大賞:キーウ
次点:国葬儀

次点:メタバース

三省堂 辞書を編む人が選ぶ「今年の新語 2022」
https://dictionary.sanseido-publ.co.jp/shingo/2022/
大賞:タイパ
2位:○○構文
3位:きまず
4位:メタバース
5位:○○くない
6位:ガクチカ
7位:一生
8位:酷暑日
9位:闇落ち
10位:リスキリング

選外:平成レトロ、Y2K

大辞泉の方は現代用語の基礎知識の新語・流行語大賞に近しい結果ですが、
三省堂は、かなり特徴的な言葉が並びました。
共に選評が興味深く、面白いので確認してみてはいかがでしょうか?
今の社会を見事に浮き彫りだしていると思います。

■2023年の注目は?

まず、2023年の個人的な注目は、スポーツの面では、
「ワールド・ベースボール・クラシック」と「サッカー女子ワールドカップ」、「ラグビーワールドカップ」と
2022年に行われた「サッカーワールドカップ」の比較ですね。
優勝経験のある野球と女子サッカー、前回大会で躍進したラグビーの注目度がどうなっているのか?
もちろん、勝ち進めれば注目度も上がりますが、それまでの盛り上がり方に注目ですね。
また、「きつねダンス」で話題になった
北海道日本ハムファイターズの本拠地が「エスコンフィールドHOKKAIDO」への移転も注目かもしれませんね。
新庄監督ですし、新たな話題をどのように振り撒くのか楽しみですね。

コロナ禍やオリンピックによって、一時止まっていた色々なイベントや事業が再開され、
大型ビルなどの施設の再開発、花火大会の再開されるかどうか、高速道路の開通などが気になりますが、
フリーランスの身としては「インボイス制度」が気になります。。。