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プロモーションとPRの違い

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以前から気になっていたのですが、プロモーションとPRを一緒だと考えている方っていますよね?
マーケティングや広報などの業務に関わらないポジションの方だったりすると、
「宣伝」や「広報」って一言で片付けられるケースが多いですし、
求められる成果は「売上」になると思います。
マーケティング活動の中で、「プロモーション」と「PR」の違いを紐解いていきたいと思います。

■プロモーションとは

プロモーションを英語で言えば、「Promotion」ですね。
いつも通りですが分解すると、「motion = 動き」を「pro = 前へ」になり、
動き = 販売を前に推す意味になります。
平たく言えば、販売促進や様々なメディアへ広告出稿になります。

プロモーションとは、アメリカのエドモンド・ジェローム・マッカーシーが提唱した「4P分析」の一つになります。
4P分析というのは、
・Product = 自社の製品・サービス : どのような価値を市場に提供するのか
・Price = 価格 : いくらで提供するのか
・Place = 販売場所、提供手段 : どのような形で提供するのか
・Promotion = 販促活動 : どのような販促を行うのか
これらの視点から分析し、販売や営業戦略を考える手法になりますが、
その一端を担うのがプロモーションです。

話がそれますが、この4P分析は売り手の考え方になり、
現代ではそぐわない部分も出てきており、
顧客視点から商品・サービスの販売を考える「4C分析」があります。

ちなみに4Cの詳細は、
・Customer Value = 顧客価値 : 顧客が自社の製品・サービスに抱く価値
・Cost = 顧客のコスト : 顧客が商品やサービスの価値を得るために支払う費用
・Convenience = 顧客にとっての利便性 : 顧客がスムーズに購入に至れるのか
・Communication = 顧客とのコミュニケーション : 顧客が企業とどのような接点を構築するのか
上記の4つになります。

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■PRとは

PRは「Public Relations(パブリックリレーションズ)」の略語になり、
「Public = 大衆」と「Relations = 関係、交わりを持つ」ことを目的に行う活動になります。
少し硬めに言うと、
自社の製品・サービスの価値を顧客のみだけでなく大衆に知ってもらい、
関係性を構築し、信頼・協力を強めようとする活動になります。

例えば、自社の製品・サービスの情報をプレスリリースとして配信して、
その情報を元に各メディアの記者がニュースとして取り上げ、
そのニュースをきっかけに大衆に知ってもらう、というのがよくある例です。
また、タレントを起用しての新商品発表会や、
イベント出展もPRの手法になります。

ですが、マスメディアのみの社会では一方通行だった顧客とのコミュニケーションが、
Webの発達により双方向のコミュニケーションが容易にできるようになり、
SNSでアカウントを作り、SNS上でユーザーと関係構築を行うのもPRの一環になります。

■プロモーションとPRの関係性

「プロモーション」と「PR」について理解できたと思いますが、
平たく言えば、プロモーションは「直接的」に売上を伸ばし、
PRは「間接的」に売上を伸ばす活動になります。

個人的な整理として、幅広いマーケティングと呼ばれる活動の中で、
手段一つが「プロモーション」であり、
そのプロモーションの中できっかけ作りを行うのが、「PR」なのかなと考えています。

「PR」活動をきっかけに自社の製品・サービスを知ってもらい、
興味を持ってもらい、SNSなどで関係を構築し、
自社の製品・サービスを実際に購入・契約するにあたり、
販売所やWebサイトに誘導するのが「プロモーション」と考えられるのかなと思います。

ですので、誘導路である「プロモーション」をしっかり設計し、
その上で「PR」を行う必要があります。
実際、よほど新しい概念の商品やサービスではない限り、
プロモーションをしっかり構築するのが重要だと考えています。

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