Gotoです。
企業が使うPCの43%は「Windows 11」の要件を満たしていない
ZDnetより引用
aaS(アズ・ア・サービス)やサブスクリプションビジネス全盛ともいえる昨今ですが、
それらを最も早く取り入れたはずのICT界隈でその限界が見え始めているというお話を少々。
引用の記事のとおり、WaaS(Windos as a Service)だの、
「最後のWindows」とまで言い切ったWindows10をあっさり捨て去り、
Windows11を登場させたうえ、元祖帰りの「ライセンスビジネス」へと
回帰していくMicrosoftがまさにその象徴ではないでしょうか?
ICT界隈でいうaaSは「フレームは変えず、中身だけを変えていく」
というある意味で見せかけでしかなかったのですが、
サブスクリプション型ビジネスとも相性がいいこともあり、
一気に流れができたというは数年前の話でした。
それと同時にサイバーセキュリティについての問題が多数発生し、
ハードウェア起点でソフトウェアではフォローしきれないものも多く、
エンドポイントのハードウェア刷新が伴わいことには、
安全を担保できないという事態が発生し始めました。
ここで先のaaS型の限界がでてきてしまいました。
あくまでソフトウェアのサービス化という仕組みであったため、
ハードウェアはなんでもいいとも言わんばかりであったのが、
そうも言っていられなくなり、試行錯誤で導き出したのが、
バージョン管理によるハードウェア要件の制限という、
元祖帰りともいえる状況なのです。
背景にはハードウェア性能がある意味で頭打ちになり、
一般ユーザーは一度PCを購入すると下手をすると10年近く使えてしまう、
という事態が発生していることがあります。
エンドポイントは10年前のハードウェアが存在する中で、
ソフトウェアをサービスとして提供するというだけでは、
本来実装したい機能も制限しながら進めなければならない、
という葛藤が開発側にもあったのではないでしょうか?
特にOSのようにハードウェアに近いソフトウェアの場合、
その問題が直撃することになり、
苦渋の選択で旧来のバージョンアップ方法を復活させた。
と考えることはできないでしょうか?
とはいえ、これらはあくまで個別アプリケーションの話であり、
Suiteという形のサブスクリプションプランでは、
かなりの高額な負担を強いられますが、
最新のソフトウェアが使用することができはします。
もちろん、ハードウェアは付属してきませんがね。
全てのシチュエーションを1つの手法で解決できるわけではない、
ということを表すよい事例とも言えますので、
今後もウォッチしていけたらと考えております。