このコラムは壮大な地続きのストーリーですので、前回のまでの記事を先に読んでいただくと流れがわかりますので是非どうぞ。
前回は、輸入自動車ディーラーに努めていた話をしましたが、大好きだった自分の自動車。
MINIクーパーを売ってみたい!という思いから好きな自動車を売る。
イコール、好きなことを仕事にする。という体験がスタートしました。
高卒で入社した1部上場の自動車部品メーカーは、音楽を志していた自分にとってやりたくもない、
とりあえず生活のための仕事。として捉えていたものですから、
仕事場にレンジローバーやオープンカーのMGが置いてある。それだけで満足でもありました。
しかしながら、1年半で辞めてしまうのです。
今の時代、短期間の勤めで転職というというのは普通といえば普通なのでしょうが、
当時は結構なダメ人間(笑 としてのレッテルを貼られたものです。
ではなぜ辞めたのでしょうか?
今の仕事も好きなのに17年経っても続けている。なんだか整理したくなりました。
ディーラーでは、明確に「営業」としてのポジション。
とはいえ、売れれば車庫証明を取る作業、納車前準備から納車までと、
付帯作業も込みですし、ショールームの車の洗車など当然なのですが。
日々の作業
- パンフレット整理、掃除、などの雑務
- DMの制作(封筒にリーフレットを折って封入)
- 来店接客(シフトによるショールーム当番が自分の顧客にできる
- →ただし月に20人くらい。来ないときのほうが多い。
- 故障の問い合わせ対応
- 営業
- 訪問営業
- →ユーザーはほぼ経営者なので21歳の小童が行けるところはない
- DM配布
- →高級住宅街にパンフレットと名刺を置いていく
- 訪問営業
うーん。。。。。
整理したいと思って列挙しようとする自分のキータッチが進まない(笑笑
なぜだろう。
やっている作業は販売するための業務なのにこれほどまでつまらないとは。
それはきっと、
「自家用車をいじって乗って、メンテナンスするのが楽しい」
のであって、
「輸入車を販売したいわけじゃないから」
だと。
思い起こすと当時は、
- なぜ自動車を販売するのか理由がない。
- 強いて言うなら、台数が上がらないと叱られるからだ。
- 売れても故障で戻ってくるのを知っているから。
- 輸入車は普通なのだが、壊れない国産ユーザーはクレームとして戻ってくる。
上司からは売るための作業を詰められる。
サービス(自社工場)からは持ってくるなと言われる。
お客さんからはいつ治るのかと詰められる。
ここの気持ちの整理がついてなかったために、辞めるという選択をした自分が居る。
イギリス車は優雅で、デザインも美しく、どことなく紳士。
とても素敵な自動車である。
一生イギリス車に乗っていたいと思っているのも事実。
※実際に今もイギリス車に乗っている。
この自分の価値観を、なぜそうなったのかを明確に伝えれば良かったのだろう。
好きだからこそなのだ。
これを教えてくれる上司は当時いませんでした。
教えられたのは、
我慢をすること。
怒られないための手法。
それじゃあ辞めるよね!(笑
次回へ続きます。