Gotoです。
第558回:VoLTE とは
https://k-tai.watch.impress.co.jp/docs/column/keyword/523406.html
ケータイWatchより引用
謎の言葉として紹介された「VoLTE」について少しお話してみます。
「VoLTE」ですが「ボルテ」なんて表記をされることもありますが、
あくまで個人的な見解としては「ヴィ・オー・エルティーイー」のほうが
意味としてもしっくりくるかと考えます。
なぜか?ということですが、そもそもVoLTEは略語であり、
「Voice over LTE」を短くしたものだからです。
読み方はさておき、そもそもLTEってなんですっけ?みたいになっていそうな最近ですが、
いわゆる「4G」と言われる通信規格の別名のようなものと捉えておいてください。
※あえてざっくり説明しておりますので、詳しい方はご容赦ください。
さて、このLTEですが3Gまでと違ってそもそも音声を取り扱うことが、
規格内で定義されていなかったのです。
ですので、LTE導入当初は音声は3G、データ通信はLTEというふうに、
端末側で用途によって通信規格を切り替えていたのです。
しかし、それだといつまでたっても3Gが停波できかなくなったしまうので、
LTEのデータ通信を使った音声送信をできるようにしなければと、
後から規格として追加されたのでややこしい名前になったのです。
こうなるとLINEなどのアプリに通話と何が違うの?
となってしまいますが、アプリによる通話は基本アプリ同士でしか通話できず、
また音声品質も保証されるものではありません。
しかし、VoLTEについては既存の電話番号に電話ができることが必須であるため、
固定電話などとの接続のためのルールを守る必要がでてきます。
そこで旧来の交換機と呼ばれるものの代わりになるものが必要となります。
※これがVoLTE交換機と言われるもので、現在は仮想化されている場合がほとんどです。
この交換機というのがとにかく決め事が多いのです。
とある事案で問題がおこったのも、日本の電話網への接続を実現するのに、
かなり複雑なことをやっていたからとも言えます。
このように旧来の電話という仕組みと最新の通信方式のはざまで、
かなり特殊な生まれ方をしたVoLTEであり、仕組みとしてはかなり複雑です。
それが安定運用されているのは、運用している技術者の努力あってこそ、
現在の品質が維持されているのです。
本日は謎の言葉として紹介された「VoLTE」について、簡単にお話してみました。
そもそも電話という仕組みがどうやって進化してきたのか?というのを追ってみると、
現在の携帯電話がどれだけ複雑なことをやっているのかが、
理解できるかもしれませんので、ご興味が湧いた方はぜひ一度調べてみてください。