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マーケティングでは市場を作れないというお話

Gotoです。

本日は、「マーケティングでは市場を作れない」というお話を少々。

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いい意味でも悪い意味でも最近話題となるマーケティング。
その担当者を「マーケター」なんていいますが、
とても煌びやかでカッコイイ職業のように勘違いされているのではないでしょうか?
本日はその誤解の原因の一部をお話いたします。

このマーケティング/マーケターが「カッコイイ職業」と勘違いされる最大の要因は、
「新しい市場を作った!」というような事実と異なるイメージからではないかと考えております。

ここで異論がでてくるでしょう。
事実、新しい市場を開拓してきた有名なマーケターはたくさんいるではないか!?と。

ちょっとお待ちください。

そもそもですが、「新しい市場」とは一体なんのことでしょうか?

根本的に市場という言葉が曖昧になっておりますので、
まず市場ってなんだろう?というところからはじめましょう。

そもそも商売は物やサービスを用意して、
それらを購入してもらって利益をあげるということであり、
市場と言っているものは「顧客の分類」と捉えるとわかりやすいかと。

具体的にいえば「個人」なのか「法人」なのかでまず市場は2つに分かれますし、
そこから「自動車系」であったり「ヘルスケア系」であったりと、
だんだん細分化されていきます。

こう考えておりますみると「新しい市場を作る」ということは、
「新しい分類を考える」ことであって、
「全くなにもないところに生み出す」というではないということです。

だって、「個人」か「法人」というベースの上になるものですから。

その両者どちらでもないものを見つけたとすればある意味新しい市場でしょうが、
世で言われるものとはちょっと違うと感じませんか?

こうして考えてみると、マーケティング/マーケターとはどんな仕事なのか?
が自然と浮かんできます。

そう「探索」なんです。

スタート地点は「個人」か「法人」のどちらかからになり、
その先にはすでに部類が定義されたものが膨大な量あるわけです。

ここで新製品・新サービスをどの分類ではじめたら自社が有利になるか?
を分析するわけです。

方法としては「誰も手を付けていない分類を見つけ出す」か、
「いまある分類をアレンジする」かの2択になります。

ですので、マーケティングではデータ収集・分析が作業の9割を占めます。

全く商品の構想がない場合と、ある程度こういうものを作りたい
というイメージがある段階では当然作業は異なります。

前者の場合は実際に商品・サービスを開発する部門と連携して、
生み出せそうなものがフィットしそうな分類を探すことになりますし、
後者の場合もやることは同じですが、ある程度目星をつけて、
より強みが活かせる分類を探していくこととなります。
これが「作り出す」のではなく「探索」といった理由になります。

ここまでマーケティング/マーケターのイメージと現実のギャップ、
実際の作業についてお話をしてきました。

こうして見て見るとマーケティング/マーケターはあくまで支援者であり、
サポートでないといけないということです。

モノやサービスを生み出すクリエイターやプランナーとは違う職業ですから。

本日は「マーケティングでは市場を作れないという」というお話を致しました。
ちなみに私が考える正解は「マーケティングは市場を見つけるための探索」だったりします。

本日の話が、何かのお役にたてば幸いです。