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広報として心がけたいこと

これまで数回にわたって、広報のお仕事について紹介してきましたが、今回は広報担当として日ごろから心がけたいことについてお話します。

「人の話を聞くのが好き」「辛抱強い」「読むこと書くことが好き」な人は広報に向いていると、前回(「広報職に向いているのはどんな人」 https://expression.work/topic4666 )紹介しました。

こういった性質的な部分はなかなか変えられませんが、今回は、ちょっと気を配るだけで、広報としてのスキルアップにつながる心構えや生活の中で意識したい視点をご紹介します。

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1.世の中の「普通」「一般的」を意識する

「普通」とか「一般的」って、正解はないし、わかるようでわからないふわっとした言葉ですよね。
でも、感覚としてそこを意識することは広報担当にはとても大切です。

広報というのは自社のサービスの魅力をなるべくたくさんの人に伝える仕事です。
新聞を毎日読む年配の方にも、スマホ命の高校生にも、旅行が好きな人にもゲームが好きな人にも、
お医者さんにもパン屋さんにも、すっとわかってもらえるような情報発信が理想です。
そのためには、いろいろな人の感覚を理解する、理解はできなくても想像することが大切です。

無意識に生活していると自分の会社や業界の当たり前が、世の中の当たり前のだと疑わなくなります。

しかし、社会人同士であっても働く業界や年齢、環境によって使う言葉、感覚などは全く違います。
また、時代が流れるスピードも世代や業界で全然違うものです。

みんな違うということを意識して、その違いを知りたいと意識するだけで、見えてくるものは変わってきます。

どんな言葉ならより多くの人に伝わるか、このサービスを初めてみたとき、こういう学生なら、こういうお母さんならどんな反応をするか、想像する力が大切です。

テレビをみるとき、SNSを見るとき、人ごみを歩くときもそういう視点を持って生活するだけでも、
人の感覚を想像する力は少しずつ積みあがっていきます。

この想像力は、どんな言葉で、どう発信したら、届けたい人に情報が届くかを考える助けになります。

2.興味を持つ訓練をする

より多くのことに興味や疑問を持つことも大切です。

ぼやっとしていると疑問を持つこともなかなか難しいもので、習慣づけによって興味を持つことも増えていきます。

以前の記事でも、広報は聞き上手であることが大切だとお話ししましたが、なんで?どうして?というポイントをより多く見つけることが、面白い話を引き出すことにつながります。

普段の生活でも、「なんでおいしいのかな?」「なんで値下げできたのかな?」「この機能ってなんのため?」「なんでこっちは安いの?」「この成分が追加されると何が良くなるのかな?」など、いろんなことを疑問に思う、より多くのことに興味を持つことを意識し、習慣づけてください。興味を持つことは、意外と難しいことです。

「なんで?どうして?」を突き詰めていくと、情報発信の肝となる誰にとって、どんなふうに魅力的な商品かが見えてくるはずです。

これ、人見知り、会話が苦手という人にもおすすめの訓練です!
興味を持つ、疑問を持つことで初対面の人や接点の少ない人とも会話がぐんっと広がります。

3.情報収集を習慣化し、「ちょっと先」を読む嗅覚を磨く

よく聞く「アンテナを高く」持つということです。

新聞、テレビ、SNS、雑誌などなど、より多くの情報に触れることは広報担当にとっては不可欠です。

毎日欠かさずに幅広いメディアに目を通すことを習慣づけましょう。
(チェックすべきメディアのアップデートも忘れずに) 

そして、ただ情報を集めるだけではなく、記事中には明記されていない世の中の流れ、風向き、流行りをいち早くつかむ嗅覚を磨くことを意識してください。

今後起こりそうなことやメディアが関心を持ちそうなことを社内にフィードバックし、事業に役立ててもらうことも広報の重要な役割です。

世の中の動向をつかむことは、情報発信の方法やタイミングを見極めたり、サービスが必要とされる背景などのストーリーを作るうえでとても役立ちます。

いつもとはちょっと違う目線で人や出来事に注目し、いつもより多めに考えてみることを習慣にすることで視野が広がります。

人がそれぞれ「当たり前」が違うことを知り、世の中の動きに敏感になることが情報発信の力を少しずつ向上させてくれます。

日々の「なんで、どうして?」を大切に、仕事もプライベートも楽しみながらスキルアップしていけたら素晴らしいですよね。