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広報活動の効果を測る

これまで、3回にわたって広報の役割や、プレスリリースの書き方などをご紹介してきましたが、
今回は最終章として、効果測定についてお話します。 

(過去の記事)

広報担当者の仕事とは(https://expression.work/topic2935

プレスリリースの作成前に必要な情報収集について(https://expression.work/topic3253 )

わかりやすいプレスリリースを書くコツ( https://expression.work/topic3931

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広報活動には直接的な売り上げがあがるわけではないので、
成果の考え方が難しいですが、自分たちの活動を評価するためには、
効果測定は欠かせません。

広報活動の効果測定方法とは?

<広告換算値>

広報活動の成果を測る方法はいくつの媒体に掲載されたか、掲載件数をカウントする方法のほか、
それぞれの記事がどれくらいの影響を持つかを推計する広告換算という方法があります。

広告換算というのは、その記事と同サイズの広告をその媒体に掲載する場合に、
いくらの広告料がかかるのかを算出する方法です。
同じサイズの広告でも、読者が多い媒体と、少ない媒体に掲載する場合では、
広告掲載料が変わってくるので、そのメディアパワーと記事の大きさをかけ合わせて
広告換算値を算出します。

しかし、この考え方は、テレビや新聞・雑誌などへの記事掲載が主流だった頃の考え方なので、
Webメディアが大きな力を持つ昨今では、この考え方だけに偏るのは正しくありません。
Webニュースの広告換算値を算出してくれるサービスなどもありますが、
Webニュースでは、記事の転載があったり、サービスへのリンクの有無などもあるため、
そう単純には数値化できないところがあります。
そもそも、広報と広告では、読者の印象も、得られる効果も大きく違うので、
広告換算値は、あくまでひとつの目安としてつかうツールだということは忘れずに活用しましょう。

<サービス担当者へのヒアリング>

数値化できるものばかりではありませんが、サービス担当者だからこそ体感できる効果もあります。
たとえば、記事を見た人からの問い合わせがあったとか、記事掲載後サービスのダウンロードが増えた、〇〇新聞に掲載されたサービスということでアポイントメントがとれたなど、
数はすくなくとも売り上げに貢献できるような効果があるかもしれません。

広報は短期的に効果がでることは少ないので、サービス担当者からは、
辛辣な意見が多いかもしれませんが、広報活動の効果を積極的にヒアリングしてみてください。
次の活動へのヒントになることもたくさんあるはずです。

手間暇がかかっても、効果測定が重要だと言える理由は、大きく2つあります。

<1.自分たちの発信力の推移を知る>

1つ目は、広報担当者として、自分たちの発信力の変化を知る必要があるためです。

同じ広報活動を行っていても、記者との信頼関係の有無などによって、
取り扱われ方は変わってきます。

自社の露出が増えているか、減っているか、
競合と比較して伸びているのか否かを知っておくことは大切です。
これにより、他社の広報戦略を知ったり、
媒体の方針変更などにも目を向けることができます。

<2.社内に広報活動の重要さをしってもらうため>

2つ目は、広報活動の価値を評価することで、社内に広報活動の重要性を知ってもらうためです。
広報活動には社内のメンバーの協力が不可欠です。
どんなに広報担当ががんばってもできることは限られているのです。
直接的な売り上げをあげられない、手間暇がかかる広報活動に積極的に協力してもらうためには、
広報活動がいかに重要か、どんな効果が得られるかを社内の人に知ってもらう必要があります。広報の効果を感じでもらえれば、社内の信頼が得られます。
そうすると、開発段階で話題を得やすいサービスにするためには
どんな機能があるとよいかという意見を聞いてもらえるようになったり、
広報的に必要な作業をお願いしやすくなるなど、広報活動がしやすい環境が整っていきます。

このように、広報活動の効果をさまざまな側面から検証し、それをサービス担当者にもフィードバックすることで、会社全体として広報発信力を強化していくことができると思います。そして、社外の視点を意識しながらサービスを開発することで、より良いものが生み出されるのではないでしょうか。