1 Accelerate projects with modern collabor.max 2000x2000 1

GoogleWorkspace Essentials Starter Editionという、魔物がやってくる

Gotoです。

 

Googleが他社メールシステムの利用者に対して、Gmail以外のGoogleWorlspaceコンポーネントを、
無料で提供する「GoogleWorkspace Essentials Starter Edition(GWS ESE)」を発表しました。

2 Immersive virtual and hybrid meetings in.max 2000x2000 1

 

Unlock collaboration with Google Workspace Essentials

https://cloud.google.com/blog/products/workspace/unlock-collaboration-with-google-workspace-essentials

Google Cloud Blog より引用

 

詳しくは上記ページを参照いただきたいのですが、ざっくり言いますと、
既存のGoogle社以外のメールシステムで発行されたメールアドレスがあれば、
GWS ESEに無料でサインアップすることできるというものです。

Googleドライブは15GBが提供され、meetやchatも利用することできます。
さらにGWSのドキュメントやスプレッドシートというWebアプリケーションも利用できるので、
文章作成もこなせてしまいます。

という、またもGoogleがフリーミアムスタイルで、
業界をかき回しにきたなと感じられた方も多いのではないでしょうか?

 

実際のターゲットとしてはレンタルサーバーでメールを運用しているような中小企業であったり、
コストを抑えたいスタートアップなどとは想定されますが、
実際にはそれなりの規模の企業の従業員こそを裏ターゲットにしているのではないか?
と勘ぐってしまいます。(あくまで私見です)

 

その理由としては「自社システムに不満を持つ従業員は多いはずだ」
とGoogleが考えているのではないか?というところです。

Androidスマートフォンの普及によりGoogle社のサービスを、
日常生活で利用することが多くなっていることを背景に、
従業員から声をあげさせて自社のシェアを伸ばしたいという、
かなり黒い意図を想像してしまうのは私だけでしょうか?

ここで、タイトルの「魔物」ということが登場します。

従業員からすると普段慣れ親しんだGoogleのビジネスシステムが、
企業が配布するメールアドレス一つでしかも無料で手に入るとなると、
当然自己の判断で利用を開始する場面も当然あるでしょう。

世にいう「シャドーIT」というものです。

会社の管理外のクラウドサービスを業務に利用してしまう。
もちろん規則でもネットワークや管理システムなどで、
これらを防ぐ動きはされているでしょうが、
GWS利用企業も増えている中で、ネットワークから完全に、
GWS関連のコンポーネントへのアクセスを遮断するのは難しいところです。

 

となると、やはり従業員の中にはこのGWS ESEを個人の判断で、
利用開始するという場面は避けられないのでは?と現時点では考えております。

 

詳細情報が多くは明らかにされていませんので、これを具体的にどう管理できるのか?
についてはわかり次第お伝えいたします。

 

GWS ESEに限らず、フリーミアムなビジネスサービスは次々とリリースされております。
自社の執務環境において、シャドーITとの戦いは終わることがないものですので、
せめて大手の施策についてはキャッチアップする努力をされることをオススメします。