このコラムは壮大な地続きのストーリーですので、前回のまでの記事を先に読んでいただくと流れがわかりますので是非どうぞ。
起業にあたり吉井の言いたいことというのは割と強く伝えてきました。
そもそものマインド。
何がしたいのか?
ということ。
これは、それぞれ社長のタイプというものがありますので、あくまで吉井の主観であると思ってください。
生い立ちを語る
さて、これまでの話の中で、今の考え方?思考回路?にたどり着くまでの私の生い立ちの一部を改めて振り返って見ることで自分探しをしてみます。(意識高い系発言)
私の生みの父は警察官だったようです。
刑事課だったようですが、2歳のときに私達家族の前から姿を消しているので、動いている父の記憶は私には有りません。
ぼやっとした顔の記憶はありますが、それは恐らく写真か何かで見たものを、肉眼で見た父の顔として脳内変換しているのかと思います。
そんな自分の育ての親は、6歳の時に新しく来た男性であり、職人さんでした。
その職人さんは当時19歳だったとのこと。
普通に考えて、30歳の2人の子持ちの母親についてきた19歳の男の子。
相当なバイタリティなのか、全くの世間知らずなのか。
母は、力士の寺尾のようないい男がタイプでして、職人さんもいい男だったようです(笑
晴れて、吉井の自宅のアパートの表札には、
・新しい父の名前
・母の旧姓
・私の兄
・吉井千博
と、3つの異なる性が並ぶ。
というなかなかファンキーな表札でした。
まあ、表札とは言え、ただの切り取った画用紙なんですけど。
母は書道の有段者だったので、その画用紙に書かれた字だけはとても上手でした(笑
情熱妄想からの実行力
札幌でも貧乏地域の中でも、特に狭いアパートだったので、私の5つ離れた兄とは相部屋。
4畳半のなかで自分の専有スペースは「押入れ」の上の段のみ。
ドラえもんみたいで羨ましい!と言われることも有りましたが、
当事者にしたらはた迷惑な話です。
そこには布団と小さなテーブルのみ。そんなスペースなので当然勉強なんてしません(笑
自分が16歳になった時に、兄が家から出ていくまでは120㌢×190㌢が私のワンダーランドでした。
でも、今考えると幸せだったな〜と思います。
自分のスペースが無いので、居間ですごすと常に家族がそばにいるという環境。
とはいえ、夜ご飯を食べると母は外に仕事。冬の間は父は関東へ出稼ぎ。
兄はそこそこ有名な不良だったのであまり家にいない(笑
ただ、ぬくもりはたっぷりとあった記憶があります。
おもちゃなど置いておくスペースは無いので(そもそも持っていないが)、
住民のアパート専用物置の中や、古いアパートにありがちな、鉄の螺旋階段の下なんかに隠していました。
基本的に、生活が不便なので「無いものを有る」とする能力は鍛えられたのかも知れません。
もっぱらゴミ捨て場や公園に落ちているものを拾って、加工。剣や盾、鎧など(脳内で変換され)作っていました。
〜この辺が、恐らく社長としてのバイタリティを磨いていた年代のハズ!〜
中でも盾(シールドですね)は力作中の力作。
和式トイレの蓋(今の若い子はわかるかな?)をベースに、色を塗り、装飾をつけ、
まさに盾!
これが大きさもちょうどよく、持ち手も有るので超絶良い出来だった記憶があります。
しかし、それを玄関に置いておいたら兄に見つかり、
「きったねーなー!! いますぐ捨ててこい!!」
と叱られ、泣く泣くその盾を公園のベンチの下に隠してきましたが、すぐに無くなってしまいました。
恐らくどこかの少年が、素敵な盾を拾った!と持ち帰ったと思います。
そりゃそうですよね。自分にとっては屈強な盾でも、第三者にとっては便所の蓋ですもの(笑
私の脳内では最強の盾なんですけどね。
ある日は、薬草を手元にたくさん置いておきたい(?)と言う衝動から近くの畑で大切に育てられているであろう、背の低めの立派な木の葉をすべてむしり取り(その時は必死)、「ほほ〜。なかなかの成果だ。」と満足していた所、その畑のおばさんが我が家に怒鳴り込んできました。
当然母に叱られます。
が、なぜ怒られているのか当時はよくわかっていませんでした(笑
だって、薬草を手に入れたんですもの。
またある日は、近隣の市営住宅で。
市営住宅と市営住宅の間には、ちょっとした公園というか、遊具が置かれているのわかりますか?
そこに、芝の敷き詰められた小高い山が有りました。
私は、「いま、開拓せねば」という思いからその小高い山の芝をすべて剥ぎ取りました。
※自分は忙しいので、学校から帰ってきて晩御飯までの間に。
数分後、管理人室で叱られました。
どうでしょうか!?この
〜情熱妄想からの実行力!そして見えている景色は自分の見たい景色!!〜
今も事務所の自分のデスクは、幼い頃から描いている夢で溢れています。
描く夢の大きさ・描いた物を、周りが見えないくらいに、ただ真っ直ぐ突き進むこと!
せっかく起業するのなら、でっかく、真っ直ぐ進みましょうよ!
ということが見えてきました。
なお、母が、この世を去る時に言った、
「あんたが自分の子供で、とっても楽しかったよ。」
の一言が、母の器の大きさを表していると思います。