秘書をしていると、この人将来大物になりそうだな、など感じるときが時々あります。
秘書経験が長くなると役員改選時の答え合わせ(?)がちょっぴり楽しみになります。
正解するとなぜかクイズに当たったような感覚になるのです。すみません、いつも他人事です。
そこで今回は、予想正解率アップの要因について、出世しそうだと感じたボスの共通点を考えてみたいと思います。仕事の成果云々はさておき、今回は人としての特徴をあげてみます。
◆出世しそうなボスの共通点
1,名言(珍言)をいう人
思いつくままに5つあげてみましたが、最初に思いついたのはこれです。
いわば信念を、簡潔に自信たっぷりに語る人でしょうか。そんな無茶なという珍言も中にはありますが、大抵が「なるほど」と感心してしまうことが多い気がします。
名言として今でも記憶に残ってるのは、「秘書は段取りがすべて」は秘書室の上司から、「こだわり、割り切り、思いきり」は担当した役員から貰った言葉です。迷走したときの私の思考ベースとなりました。
2,飄々としている人
何事にでも一線を引いている人というか公私混同などをしない人が多いという気がします。だからといって人に不快感を与えたりはしないのです。人との集まりにも積極的に参加されるて、皆と良好な関係を築かれています。
上下関係関わらず、何事にも踏み込みすぎな敵を作りにくいいフラットな人、という印象があります。社内政治に巻き込まれても生き抜ける特徴なのかもしれません。
3,素直で愛嬌がある人
ただ仕事に実直な方も会社への貢献度から出世されることは、大いにあると思います。
ですが私が思うに、トップになられる方は皆さん憎めない何とも言えない愛嬌というか、ツッコミどころな性格をお持ちな方が多い印象なのです。
例えば、普段とても厳しいのに、どこかへ出かけると忘れ物が多かったり。ご本人が頭を搔いて謝っている様子が電話越しでもわかるので、連絡を受けた秘書はいつも苦笑いしていました。忘れ物はダメですが、この親近感がわく出来事により人を惹きつける愛嬌ともなるのかなという印象です。
4,良い人でも腹黒くもない人
これは「飄々としている人」にも当てはまるのですが、あまり野心を燃やしていると隠していても表面に出てしまい、人としての信頼感が薄れてしまう気がします。
だからといってやさしすぎるのは経営に響きますので、情に流されない冷酷な一面もお持ちで、ただ良い人ではないという印象があります。
それでも部下にがついてきてもらうには、野心や腹黒さを表面に出さないようにしたり、特定の誰かを攻撃しない、そのようなフラットなバランス感覚を持っている人が必要なのでなないでしょうか。この様な当たり前のことができる人って、実は稀有だと思うのです。
◆まとめ
これは私の個人的な感覚ですが、書きだしてみるとバランス感覚と愛嬌がある方が出世されるという印象です。
観察していると、こっそり推理力のトレーニングになるかもしれませんね。
それにしても、このような方々の近くでお仕事をさせていただける事は、とても貴重な学び多き機会なのだと改めて感じました。