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非マーケ職のためのマーケティング考 Vol.1

私自身、よく聞かれるのですが、『マーケティングって一体どんな仕事ですか?』と。例えば、会社の規模であったり、属している業界だったり、状況だったりと大きく異なったりするので一言で説明するのが難しいんですよね。今回から『マーケティング』って言葉に関して思うところをつらつらと記して行きたいと思います。

 

■そもそもマーケティングって?

 

マーケティングという仕事の目的として、『商品やサービスが売れる仕組みを作る』ってよく言われますが、概ねは正解なのですが、なんだかぼんやりしてませんか?
商品やサービスの開発を行なっている部署、商品を売ってくる部署、会社の経理を担当している部署など、それぞれ開発部、営業部、経理部といった感じに業務内容が明確だと思います。ですが、マーケティング部と言われると、それぞれの会社で実際に行なっている業務の内容がバラバラだと思います。
例えば、広告出稿するのもマーケティング部ですし、調査で得られたデータを分析して新たな商品やサービス開発にマーケティング部が関わっていたり、サービスの運用もマーケティング部が関わっていたり、広報業務もマーケティング部に含められていたり、商品のパッケージのデザインなどもマーケティング部に含められる企業もあるでしょう。マーケティングという業務の幅は広く、広すぎて意味がぼんやりとぼやけてしまうのでしょう。逆にいうと、マーケティングという仕事は、全ての業務で意識できると考えています。

たまに、企業のマーケティングの勉強会に講師として立たせて頂きますが、そこで「マーケティング部だけがマーケティング思考ではダメです」とまずお話させてもらってます。あなたの会社で取り扱う「商品やサービスが売れる仕組みを作る」のは商品やサービスに関わる全ての人が考えないと実現しないと考えています。とはいえ、実際に手を動かして広告出稿したりするわけではなく、意識するだけでも大きいかなと思います。その各個人の小さな意識が集まれば大きな意識になります。その意識を上手く引き出してまとめたり、後ろから押したりしてロジカルに捕捉したりして売上を伸ばす手伝いをするのがマーケティングの仕事の第一歩かなと思います。また、マーケティングはスキルであって専門職ではないと考えてます。多くの企業で新卒をいきなりマーケティングの部署に入れるケースは少ないですし、色々な業務の経験がないと厳しいかなと思っております。

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■マーケティングの基本の基本

 

マーケティング関連の部署以外の方々がマーケティングを意識するとはどのようなことでしょうか?まずは「計測すること」だと思います。何かしら施策を実施したら計測することで変化が具体的に明確になります。そして何が要因で変化があったのかを推測や検証してみましょう。ここで注意して頂きたいのは、施策が成功した時の要因の推測や検証より、施策が失敗した時の要因の推測や検証をしっかりしましょう。成功しても失敗しても要因分析が重要なのですが、特に失敗した時の要因分析が重要になってくるからです。特に不可抗力での失敗なのか、他に要因があったからなのかを明確にしましょう。施策を打ったりする際に、成功は目指すのですが、失敗もしたくないのは当然です。不可抗力以外の失敗要因を除外すれば、ローリスク・ハイリターンを具現化できるのです。

ただ、マーケティングの計測って言うとwebでのクリック率だったりコンバージョンレートなどを想像するかもしれませんが、日常生活でも全然計測できることがあります。料理する時間、朝の支度の時間などの時間の計測であったり、万歩計で歩数を計測したりと何かしらのログを一定期間記録して振り返ると、「時間が掛かっているので、時短できそうだな」とか「階段で移動を増やしたが、思った以上に歩数が伸びなかった」とか改めてみてみると、こうすればよかったとか少しの変化が大きな変化があったりとしてくるでしょう。そして、その計測の結果を元に最適化を行っていけば効果的に改善できるでしょう。この改善がマーケティングの一歩だと思います。