ドレスコードという言葉をよく耳にしますが、実際にドレスコード指定されるとなんだか緊張してしまいませんか?
ですがこの『ドレスコード』の意味が理解出来れば、服選びを間違えることがなくなりますし、オフィスでのコーディネートを考えるのもきっと難しくなくなるはずです。
①ドレスコードの意味
ドレスコードは、服装規定ともいわれるもので、時(time)、所(place)、場合(occasion)のTPOに相応しい身だしなみをすることです。
周囲への配慮として「ドレスコード」を使用します。その場にふさわしい服装をすることは、社会におけるマナーです。
例えば、結婚式なのに上下スウェット、葬儀や通夜式にパステルカラーのドレス、の服選びはどうでしょうか。
会場で浮くのはもちろんですが、お相手に対して失礼になると思いませんか?
また、ビジネスや社交をする会場で、カジュアルな服装をすることはいかがでしょうか。
これも会場で浮くことは勿論ですが、周りと違う服装でいることに萎縮してしまい、仕事に集中できなくなることもあります。
ドレスコードを守ることは、相手を不快にさせないこと、そして相手と同じ立場に立てることも意味します。この服装のTPOの知識を秘書は持っていた方が良いです。上司から服装について相談を受ける事もあるからです。
因みに、欧米社会では服装マナーが出来ないと出世に響くというか「仕事出来ない奴」とみなされてしまうこともあるそうです。そのくらい最低限の基本マナーとされています。
高級レストランやホテルなども、気を付けなければならない場所です。
以前ロンドンに住んでいたときに、アメリカから友達が遊びにきてくれました。彼らはある5つ星ホテルでのアフタヌーンティーを希望しました。
ですが高級ホテルへ行くのに、いつもどおりのオシャレジャージ姿で現れます。ドレスコードを伝えたのに平気だと判断したようです。
案の定それでは店内へ入れてもらえず、差別だと本人たちは憤慨していました。が、マナー違反に厳しくするのは他のお客さまへの気遣いでもあるのです。
②オフィスでの服装
会社の社風によってドレスコードは変わりますが、基本的にオフィスカジュアルとして私が服装選びで気をつけているポイントは、清潔感と上品さを忘れないことです。
そしてせっかく選んだコーディネートを台無しにしないよう、歩き方や姿勢にも気をつけます。
服の生地の質感も大切ですが、それよりも本人の歩き方と姿勢しだいで着用した服が高価にも安っぽくも見えてしまうことがあると思うのです。
日本人はスリッパを家で履く習慣からなのか、足をすって歩くクセがあります。
その歩き方は和装で草履のときは正解なのですが、西洋の靴ではとても残念な歩き方とされます。
品格を落としてしまうので気をつけましょう。
さて、コーディネートは時間的に余裕のある前日に選んでおきます。
◆チェックポイント
a,洋服のシミ、シワ
b,透け感、露出度
c,全体のバランス(色、柄、身長)
柄は控え目な方がよりフォーマルになります。生足はNGです。ストッキングなど必ず履きます。
ジャケットやパンプスを通勤時に着用したくない方は、来客対応に備えて会社に置いておくと良いでしょう。
色は合わせやすい紺や黒のもの、パンプスはヒール3~6センチのクローズドトウのものを用意しておきます。
トップスはブラウスがエレガントに見えるのでおすすめです。ボトムスは張りのある素材のものだときちんとした印象にうつります。
オフィスカジュアルと一言で括ってもその会社の雰囲気に合わせた服装がありますので、わからなければ周りの人に聞いて調整してみてくださいね。
まとめ
『オシャレはガマン』と言ったあるファッションコメンテーターの言葉があります。
それは服装の季節感についてを話していたのですが、私はドレスコードも然りと思うのです。
自分にとっては快適な服装でも、社会など公共の場では不快に感じる人がいます。ビジネスの基本マナーとして、快適な服はガマン、二の次に考えて、オフィスでの服装をコーディネートしましょう。