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中国語を学ぶことを目標にする危うさ

こんにちは中国語講師の松浦香奈多です。

今日は中国語に関してのお話というより、なにかしらの語学を学ばれていて、ワンランク上に行きたいと思っている方に向けて、私が大事にしているモットーについてお話したいと思います。

 

英語は6年以上勉強して全く使えるようにならなかったのに…

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私は日本で育ち、日本の公教育を受けてきました。
私が学生の頃は中学から英語の教育が始まり高校までの間、6年間勉強してきました。

しかしながら、英語はまったく使える様になりませんでした。

その後、中国語と出会い、約1年間で日常会話にはほとんど困らないぐらいに生活ができるようになりました。

その時にはたと思い至ったのが、

「なぜ英語は6年間も勉強してThis is a pen(冠詞のaが抜けても気にならないぐらいの怪しいレベル)ぐらいしか言えるようにならなかったのに、中国語はたった1年でこんなに伸びたのだろうか?」

ということでした。

 

英語と中国語を学ぶ上で決定的に違った私のアプローチ方法

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英語と中国語の差には、前回(https://expression.work/2021/05/17/kanata-6/)の記事で書いたように共通する文化や漢字をつかっていることによる学びやすさがあることは大きいと思います。

でもそれだけではなく、私の学ぶ上でのアプローチ方法が大きく違ったのでは?と思い至ります。

私の英語の目標は、いつか外国人のお友達と喋れるようになりたいなぁ〜とぼんやりと思いながら、テストでいい点取ろう!とか英検2級を取るぞ!といった英語の習得自体を目標としたものでした。
どちらかと言うと英語のレベルアップを目標としていました。

一方で中国語の場合は、

「アルバイトにいる友達と話せるようになるぞ」
「中国人の書道の先生にこの文字の書き方について聞きたい。」
「中国でおいしいラーメン屋さんの情報を集めたい。」
「中国茶専門店で働いているおばちゃんたちと中国茶について語り合いたい。」

というものでした。

この目標を満たすためには中国語を勉強するしかなかったので中国語を勉強しました。
たまたまやりたいことに中国語が必要だっただけなのです。

この経験から語学をツールとして捉える大切さに思い至ります。

 

言語はツール

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日本人である私たちが日本語を使っているときも、日本語を喋りたいと思って、喋っている人は少ないのではないでしょうか?

どちらかと言うと、

「〜の情報を伝えたい」
「私の気持ちを聞いてほしい」

などと言ったニーズが先にあると思います。
何も伝えたいものがなく喋ることほど難しいことはないのではないでしょうか?

でも、語学学習となると途端に私たちはその感覚を忘れてしまっているように思います。
辞書やテキストに首ったけになり、学んだ気になってしまうのです。

べつに私は、検定試験取得を目標に掲げることが悪いことだとは思っていません。
中国語だったら中国語検定2級を取る!や英語だったらTOEIC900点!などでしょうか。

でも、その先の語学レベルに行きたいと思ったときにふと立ち止まって
「この言語を使って私は何をしたいだろう?」と考えてみてください。

前回の記事(https://expression.work/2020/11/18/kanata-4/)で書いた目標を持つ大事さの話と少し被ってしまったところがあるかと思いますが、「言語はツールである」という心構えを持つことで、今の一歩先にみなさんの語学学習の旅を進められたらと思います。

今、語学学習でつまづきを感じている人の手助けになれる記事になっていたら幸いです。

今日から毎日語学学習!私も日々勉強です。一緒に頑張って勉強しましょう♪